2021年07月27日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(966話)

『SUPERNOVA』





ドカァァァァァ!!!!!!!!!



桜木のスラムダンクが炸裂した


湘北応援団やその他観衆は大いに沸く



だが、当の桜木、流川、残りのコートメンバー、そして湘北ベンチは、複雑な表情、手放しでは喜べない



それは、このダンクが、樽瀬の声により若月がディフェンスを見送り


桜木が無人のゴールに、ただただ打ち込んだものであるからーーーー


3点ビハインドの湘北には、2点のみの得点が刻まれる事に


湘北81
山王82


追いつけない!!!!!!!




会場全体の反応が割れている


まずは


「桜木のスラムダーーーンク!!!!!」


「湘北とりあえず早い時間で2点返したぞ!!!!!」


「ナイスナイス!!!!!」


「これでいいぞ、湘北!!!!!」


といった湘北に肯定的な意見




そして逆に


「危ない、若月が下手にブロックに行ったら、カウントワンスローだったんじゃないか??!」


「何か樽瀬の"ストップ!!!"って声が聞こえたぞ!!!」


「2点なら構わないっていう山王の判断だ!!!!!」


「ナイス若月!!!ナイス樽瀬!!!!」


と、山王、そして樽瀬の判断を称賛する意見





桜木「くそ………NBA弟め………」


泡沫ーーーー


これまで幾つもの経験を積んできた桜木、自身がこの意味を一番理解し、悔しさを滲ませながら、ディフェンスに戻る



一方山王は若月が、樽瀬に向かって親指でグッドのサイン、、樽瀬もそれにコクっと呼応、ある一定の満足感を示す


樽瀬の声のアシストであった



記者席でも


中村「桜木君……若月君……樽瀬君………一体???!」


弥生「湘北がなるべく速く攻め、得点を決めたとこまでは良かった………だけど、それを樽瀬君の声により、湘北にとって""ベスト""が""ベター""になったという印象ね………」


町田「あぁ、山王ナイス判断だ、、おかげでまだ山王がリードしたまま、更に次のオフェンスが出来る………」


彦一「この時間リードしている方に、絶対的にイニシアチブがあるんや………」



ここでも樽瀬の判断が評価される






そしていよいよ時間は1分を切り



館内は、異常なまでの緊張感に包まれる



ドクン………


ドクン………


ドクン………



そして


「死守ーーー!!!!!」


「絶対決めろ!!!!!」


「山王ーーー!!!!!」


「ショーホク、ショーホク!!!!!」


「サンノー!!!!!サンノー!!!!!」


「オ・オ・オーフェンス!!!!!」


「ディーフェンス!!!!!ディーフェンス!!!!!」


「オ・オ・オーフェンス!!!!!」


「ディーフェンス!!!!!ディーフェンス!!!!!」


歓声が激しく交差し、館内が揺れる中





試合が継続されている




バックコートより畑山が、ボールを運び出す





湘北はフルコートのマンツーマン、その畑山に須形が一人で付いている状態


全員でフルコートのプレスに行く事も考えられるが、まだ55秒ある事と、ギャンブル性を解消するため、ここはこのディフェンスが最適と判断※ワイの963話前半部参照



ここでも観衆と識者では意見が分かれる


「おいおい、湘北!!!プレス行けよ!!!!!」


「ここでディフェンスで勝負かけねーと、そのまま負けちまうぞ!!!!!」



これには

伊達翔「いや、一分は切ったが最低でもあと三回のポゼッションがある………」


清田「勝負をかけるなら、、次だ………」


と、否定




畑山が力強いドリブルで、フロントコートへボールを運ぶ


「さすが畑山!!!!!」


「ほらみろ!!!!やっぱり、プレスが必要なんだよ!!!!?」boo----boo----






ハーフに入った時点で次は監督たちが、山王・湘北互いの思惑を推察


高頭「山王はあわよくば3点、逆転されないためにも最低2点が必須だな………」


佐藤「湘北側は、絶対にスリーは避けなくてはいけない………」


豊田「スリーが決まれば4点差、ツーポゼッション………そこで湘北はジ・エンドか?!!ええ??!」



その懸念される山王の外は樽瀬・畑山・菊地の三枚、、取り分け先程、勝ち越しのスリーを決めた日本一のシューターと称される菊地には、湘北も最大限の警戒を払う





山王はフロントまで運んだ畑山がゲームメイク



堂本の信頼かーーーー




ダァーム、ダァーム、ダムダム


畑山は大小のドリブルを突きながら、コートを見渡し指示を出す




ここで中村が、またもや問う


中村「山王、ここはやっぱり時間をなるべくいっぱいまで使い、その上で3点を狙うのが必須ですかね??!」



弥生「先ほどからと一緒、、基本はそうね、、、だけど、、、」



中村「ん???だけど????」





またもや別席でも同じ様な質問が交わされ、トッププレイヤーたちが応える


伊達翔「勝っているからと言って、毎回時間をフルで使うというのは、あまりに短絡的だ………」


伊達健「打てる時は打つ、時間の事に囚われて、チャンスを逃すなんて本末転倒な事はない………」


清田「時と場合によるが、今回は四の五の考えるべきじゃねー……動物的カン………いや全ては………」





伊達翔・伊達健・清田・弥生「タイミングだ(よ)!!!!!!!」



2点か3点かーーーー



そしてタイミングーーーー






全てが問われる山王の攻撃が始まる





スッ!!!!!!!!!



瞬間、畑山から右45度の樽瀬にボールが渡る!!!!!




中村「あっ??!もう動いた!!!!?」



ショットクロックは残り16秒(残り時間47秒)


思っていたより早い仕掛けだった


伊達翔・伊達健・清田・弥生「当然!!!!!!!」





樽瀬にパサーの畑山が、スクリーンを掛けに



中村「あれは???!」


彦一「前半あった山王の最強ガードコンビのツーメン!!!?」


双方ディフェンスの天崎・須形(来る???!!)



これに観衆が反応!!!!!


「畑山・樽瀬のツーメン???!!」



伊達翔「山王一番の正攻法!!!!?」


伊達健「しかもボールマンは樽瀬!!!!?」


清田「さっき天崎、そして流川にヤられたにも係わらず、あの野郎(樽瀬)に持たすのか???!!」




弥生「それだけチームの樽瀬君への信頼は厚い!!!!!」


彦一「堂本監督は、キャプテンの畑山君のゲームメイク、樽瀬君にはゴールを託した???!!」


その堂本は息を呑みながら見守る「・・・・」





ガァァァァァ!!!!!!!!!!


樽瀬が畑山のスクリーンを引っ掛け、一歩進入!!!!!


ディフェンスは、スイッチせざるを得なかった


ボールマンの樽瀬に須形


スクリナーの畑山に天崎


天崎「ぐっ???!!須形!!!!!スイッチだ!!!!!」


須形「オッケーっす!!!!!」



山王、湘北ともにガード陣のスイッチ、そのまま能力と身長に大きなミスマッチは生じない


更に天崎は、自分の宿敵である樽瀬へも目を配りながら、畑山を守るという最高のディフェンス


集中力は途切れない!!!!!!




そして



樽瀬vs須形!!!!!!!!!!



一学年違うものの、全中でも対戦経験有り、ともに中学時代から学年No.1プレイヤーと評された二人


彦一「おおー、こんなラストもラストで天才対決やーーー!!!!!要チェックーーー!!!!!」カチカチカチカチ


桜木「何っ?????」(天才対決だと????!許さん!!!!!)



天才対決ーーーー


この試合、あまりクローズアップされなかったこの対決



樽瀬(須形!!!!!)



須形(樽瀬さん!!!!!)



身長と昔のポジションは違うものの

お互いに身体能力ではなく、そのインテリジェンスなプレイを評価されてきた二人


遂に対峙ーーーー



そんな周囲の期待をよそ目に



ザァァァァァ!!!!!!!!!!!


樽瀬は、息つく暇もなく早々にドライブで1on1を仕掛ける




強引な縦の突破!!!!!!



「樽瀬が強引なドライブ!!!!!」


「パワー勝負か????!」





伊達翔「いや、樽瀬がパワー勝負なんてあり得ない………???!」


伊達健「絶対""技""で攻めてくる………!!!?」


清田「完全なブラフだ!!!!!!」




須形も(強引な突破………これは完全な"フリ"………)



樽瀬は、、、



予想通り!!!!!!!



自分の身体を入れ替えるよう須形に背を向け、左手にボールを持ち替えると、そこで細かなドリブルワーク


ダッダンッ!!!!!!!!



伊達翔・健・清田「やはり技で来た!!!!!!!」


観客

「上手い!!!!!」


「巧みなドリブル捌き!!!!!」




須形も(やはり!!!!!)


この樽瀬の華麗な技に、完全集中、一瞬の隙も与えない


須形(ここは絶対やらせない!!!!!!!)


キュッ、キュッ、キュッ!!!!!


樽瀬のドライブを止める



湘北ベンチ・応援団は「ナーーイディー!!!!須形!!!!!!」


とガッツポーズ!!!!!!




だが、ここで終わらないのが樽瀬俊輔



もう一回突っ込んだかと思えば


くるっ


ロールでターンアラウンド


そして、そのままボールを持ちジャンプショットへ



観客

「緩急をつけたドリブルからシュート!!!!!」


「巧い!!!!!」


「樽瀬の十八番!!!!!」




だが須形、これにも反応!!!!!



樽瀬「?????」



桜木「スガターーーー!!!!!」



湘北ベンチ「よしっ須形!!!!止めたぞ!!!!!」


元チームメイトの笹岡・夏嶋「そうだ!!!拓弥(須形)は、1on1じゃ絶対負けない!!!!!」



樽瀬のジャンプショットに、手を伸ばしギリギリのところ、ブロックに



須形(捕らえた!!!!!?)


湘北ベンチ・応援団「行けぇぇぇーーー!!!!須形ぁぁぁぁ!!!!!!!」










須形のブロックは











空を切る






樽瀬は、ジャンプショットから切り替え、両手でオーバーハンドパス



伊達翔・健・清田「樽瀬にはこれがあるんだ…………」



須形、振り返りながら「パス……????」



ほんの、ほんの一瞬の味方のフリー、樽瀬はそれをいかなる状況からでも、見逃さず


正確なパスを通す事が出来る



スッ!!!!!!!!!







そのパスの相手は?????




身体を入れ替え樽瀬側に面を取っていた














桜木「丸男ーーーー!!!!!!!!!」





『河田美紀男!!!!!!!』




ローポストの河田にボールが渡る






ここで樽瀬「河田さん!!!!頼む!!!!!!!」と大声で叫ぶ





河田も「ふぁい、任せろ!!!!!!!」




そして!!!!!!!



「桜木君、これで終わりだぁぁぁぁ!!!!!!!」



と、らしからぬ程の叫び



堂本や山王ベンチも「あの樽瀬と美紀男が………吠えた!!!!?」






それほどの死線ーーーー



クライマックスーーーー








桜木も応える「来い、丸男ーーーー!!!!!」











河田、ラストのインサイドアタック!!!!!!!!!!




ドンッ!!!!!!!!!!!!!!






鈍い音でぶつかる両者




笛は?????



審判「!!!??」



この時点では鳴らない!!!!!!




だが、、、





「桜木、4ファウルだぞ!!!!!!!」



観客の誰かの声が皮切りに



清田「赤毛猿!!!4ファウル気をつけろ!!!!!」


彦一「退場はあかんで!!!桜木さん!!!!!」


桜木軍団も「花道!!!!気をつけろ!!!!」


神奈川勢も総出で応援




晴子は「桜木君!!!!」祈るのみ



安西「・・・・」





桜木は周囲の心配をよそに、全集中




そして


河田が、二回目のアタック


ドスッ!!!!!!!!!!!!!!


一回目より激しく、そして鈍い音




桜木は一瞬よろめいた、、、


桜木「ぐっ?????」



河田、その桜木の反応を背中で感じ


(チャンス!!!!!?)と、捉え


瞬間、この試合何度も見せた、相手に身体を預けるベビーフックの体勢に


観客


「ここで河田のフック!!!!!?」



「桜木、来るぞ!!!!!??」







桜木は???????







「打たせーーーーーん!!!!!!!!!」



と、叫ぶ




だが、



「河田に体重全部載せられたらおしまいだぞ!!!!?」


「おまけに河田は、長いリーチの一番遠い所から打ってくる!!!!?」


「あのよろめいた状態の桜木じゃ完全に止められない!!!!!!」



と観衆、桜木に悲観的






だが、既に二つのパワーはぶつかる







「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」





「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」





響きわたる二つの叫び





SUPERNOVA







そして、





結末はーーーー




「????」


「????」


「????」


「????」



















バコォォォォォォォォーーーーン!!!!!!!!!!!!








何と!!!!!????










河田のフックに、桜木の右手のブロックが届いた、、、





いや、届いたと言うより211cmの河田を、桜木が完全に上から、はたき落とした!!!!!!!!




桜木「ハエたたきぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」







これには観衆度肝を抜かれ


「なっ、なっ、なっ、、、」


「何ぃぃぃぃぃーーーーー???!!」


「桜木のブロック!!!!!!!」



そして湘北ベンチ・応援団も爆裂、全員立ち上がりガッツポーズ


「桜木ぃぃぃぃ!!!!!」


「花道!!!!!!!!!」


「桜木さーーん!!!!!」


「ナイスブロッッッック!!!!!」



晴子も今日一の甲高い声、号泣しながらも

「桜木君!!!!!!!!」



小池もガン泣き、大声で叫ぶ

「桜木ぃぃぃぃ!!!!!!!」




他観客は疑問

「何故身長15cm以上低い桜木が、河田の上からーーー???!!」


「一度よろめいた桜木がだぞ???!!」


「一体どうやったーーー????!」








桜木は確かに



よろめいた



が!!!!!


河田のパワーアタックでよろめいて出来たそのスペースを逆に利用した


一瞬で身体を戻し体重移動を行い、スペースがある分一歩多く踏み込む事が出来、河田に身体を預けられる前に、大きくジャンプ


それが功を奏して


そのまま見事、河田のフックを叩き落とした!!!!!!!!






桜木、意気揚々と「ハッハッハッ!!!!!見たか!!!!!この天才の頭脳的&超人的ブロックを!!!!!!!」





これには


清田「赤毛猿が、自分がよろめいたのを逆手に取って、頭脳的なプレイだと???!! 」汗



野比「そして、あの人間離れした脚力と身体能力がなければ為せる業じゃない!!!!!じゃないと、211cmの河田さんのフックをブロックなんて不可能だ!!!!?」



彦一「当時も14cm差の魚住さんをブロックした事もあったんや!!!!!桜木さんの全ての細胞がそうさせたんやーーー!!!!?」



伊達翔「恐るべし桜木………」



伊達健「化けもんかよ、ちぃ」



と、彼らも桜木の言葉に同調するしかなかった





森重「へーーー」














だが!!!!!!!!!





流川「おいっ?????」



荒石「えっ?????」



須形は振り返りながら「へっ?????」



天崎は大きく「あーーーー?????」と叫び








弾かれたボールは







運悪く




至宝




樽瀬の前に落ち



桜木「あっ????!」



樽瀬、皆(みな)が気づいた時には既に



得意のジャンプショットを放っていた



シュッ



ボールは綺麗な弧を描き




リングに吸い込まれた









桜木「あーーーーーーーっ!!!!!!!」



絶叫、、、



そして絶望、、、



山王に新たに2点が刻まれ



湘北81
山王84


残り時間は30秒を切った



湘北、コート上の5人が厳しい表情を浮かべる



続く

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(802話)
 スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(991話) (2023-10-26 10:37)
 スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(990話) (2023-10-02 14:19)
 スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(989話) (2023-09-20 22:11)
 スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(988話) (2023-08-28 12:42)
 スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(987話) (2023-08-19 10:04)
 スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(986話) (2023-07-21 16:34)
この記事へのコメント
待ってましたよ!
goodです!
Posted by 宮城ファン at 2021年07月27日 23:28
更新ありがとうございます。
待ってました〜。
残り時間少ない3点差難しいけど湘北がんばれー
Posted by tm at 2021年07月28日 12:40
湘北頑張れーーー!!!
Posted by SLAMDUNK大ファン at 2021年07月28日 20:02
皆様ありがとうございます。ご無沙汰しております。
数話前~最新話で大小?二点修正してます。

まずは、タイムアウトの数なんですが、現行ルールで後半三回取れるので、それを分かりやすく書いています。(数を間違ったとかではないんですが、)
調べたら、後半山王三回、湘北二回消化してたので、そこの表記を修正してます。
なので、湘北はあと一回取れる事となります。

もう一つは、今作の須形vs樽瀬のくだりで~後半最初少し対峙していたので、表記を修正しました。
以上二点、ご了承下さいませ。

これから頑張りまっせーー( ´∀`)/~~
Posted by 赤木夏紀赤木夏紀 at 2021年07月29日 19:22
長くなくても良いので小分けでスパン短くしてくれると嬉しいです、前話の内容完全に忘れてました
Posted by 善良な1市民 at 2021年07月30日 15:11
善良な1市民さん→大変申し訳ありません。
ですよね(;∀;)
それも検討している次第です。
Posted by 赤木夏紀赤木夏紀 at 2021年07月30日 16:10
待ってました!嬉しいです!面白いです!
また次が楽しみです!
Posted by バルバルサ at 2021年08月01日 18:20
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。