2020年08月24日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(949話)

『ペンタゴン&スプリント』





「流川の三連続スリー!!!!!!」


「もしやシューターとしても今大会ナンバーワンなんじゃ!!!??」


「よっ!!!日本一のシューター!!!!!!!」





「14点あった差が、一気に5点まで!!!!!」


「もう完全に射程圏内だぞ!!!!!」


「このまま追い付くか???!!」



山王、オフェンスにも悪い流れが反映



前半、その能力を惜しみなく発揮した樽瀬でさえ、今回は活路が見出だせない



樽瀬「くそっ」



オフェンスでもディフェンスでも1on1に強い須形が、この時間は樽瀬を抑え込む事に成功



天崎(ちょっと複雑だけど)「よしっ!!!!!」と、須形を讃える



山王、攻撃が噛み合わず、時間いっぱいで、畑山が苦し紛れ、ミドルを放つが



桑田(体勢は崩れてる!!!落ちる!!!!!)



桑田、正解!!!!



これは落ちる



ガコンッ!!!!!!



畑山「ちぃ!!!!!」



桑田「よしっ!!!!!」



山王、またしても攻撃失敗!!!!!!



観客

「おいおい、山王また攻撃失敗だぞ!!!?」


「後半、完全に湘北ペース!!!!」


「また流川のスリーが飛んでくるぞ!!!!?」


「どうすんだ、山王???!!」


「何か変えろーーー!!!!!」





観客の罵声に対して、山王のディフェンスはまだ?????



何も変えてこない!!!!!!!



「?????????」






伊達翔「マンツーにすると、悪いが今の山王に流川を止められる選手はいない………」



清田「赤毛猿の所もだ!!!河田だと、横のミスマッチが生じるから、山王はマンツーマンに出来ない!!!!!」



「こんなにゾーンでヤられているのに、、、」


「山王は湘北相手に、マンツーが使えない???!!」


「こうなると、圧倒的に湘北優位か???!!」


「何か有効的な作戦は無いのか???!!」


「まさかの、""あの山王""が雁字搦め(がんじがらめ)!!!!!!」




高頭「それだけ湘北とやる時は、その特異性を考慮しながら戦わなくてはいけないんだ………」



清田「流川と赤毛猿…………ちぃ、、、」





豊田「ふんっ、またうちが蹴散らしてやるわ!!!」



森重「・・・・」




「おいおい!!!??山王、何かを変えないと!!!!!?」


「おい!!!堂本!!!!??」


罵詈雑言が多くなる中



桜木にボールが渡る



こちらは意気揚々と



桜木「はははっ、がんじがらめ男・桜木!!!!!」



桑田「それじゃ自分だよ………」汗



石井・佐々岡「・・・・」



晴子「・・・・」



湘北ベンチ全員が恥ずかしがる







だが、桜木の意味するモノとその実力は、観衆に通ずる



「どわっ???桜木だ!!!!!」


「山王、止められるのかよ???!!」



桜木、ゾーンの逆手を取るような、45度からのドライブ!!!!!!

ズバァァァァァ!!!!!!!


「ゾーンにドライブ仕掛けてきた!!!!!!」



そこに、サッ!!!!!!!


連続スリーの流川が、スリーポイントラインへの絶妙なカット


山王全員が、流川のその動きに釣られ


桜木の道筋が出来る


桜木(ナイスッ!!!!!)

そしてそこへ進入!!!!!!


ゴール下の河田も遅れ!!!!!!



桜木「天才!!!!!!!!」



ザシュ!!!!!!!



あっさりと、レイアップが決まった!!!!!!



湘北39
山王42



ドワァァァァァ!!!!!!!!


「次は桜木!!!!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「流川のスリーを囮にしたぁぁ!!!!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「やっぱりこの二人は止められねー!!!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「ワンポゼッション差!!!!!!」




高頭「異次元のあの二人が噛み合った時は、どのチームも止められないか…………」



清田「ぐっ…………二人…………」






特筆されるべきは他にも



彦一「やっぱり後半に強い湘北は健在や………この爆発力は間違いなく日本一なんやで………うぅぅ、うちも何度と後半ヤられたんや………(泣)」



清田「うちも………っくしょーーー!!!!!(怒)」



神奈川のライバル二人が嘆く!!!!!!!!






山王はここでタイムアウト!!!!!!!



識者や観衆からは、否定的な評価


「何やってんだ??!堂本!!!!!」


「タイム遅いってよ!!!!!」



弥生「確かに遅いわ、、、もう一つ前に取るべきだったのでは??!」


彦一「湘北の勢いも、知った上なら尚更や!!!?」


町田「また選手主体にし過ぎちゃったのかな???」


中村「あっという間にもう三点差ですよ………山王は手立てはあるのか???!」





珍しくその采配を批判されている堂本だが







名朋・豊田「何もねーわけーねーよな??えぇ堂本???」







流石の堂本も、ここまで耐えに耐え、ようやく………



豊田の見立て通り



スペシャルな作戦を導きだした模様




主な動きとして


河田に代えて、三年生#5の194cmの阿部を投入(※当作品何人目の""あべ""やwww)



「遂に河田を引っ込めたぞ??!」


「阿部、、割りと身長あるがどういう選手だ??!」


「いよいよマンツーにするのか???!」


「一体どんな作戦を???!!」





逆に湘北はこの機に、荒石に代えて下柳、、、そして、須形に代えて天崎を戻す



「湘北はここで、出ずっぱりだった荒石と須形を休ませる形か………??!」


「お互い総力戦だからな………!!!?」


「逆に天崎は、チャージ完了か???!!」





天崎「当然!!!!!!!!」キリッ






ゲーム再開ーーーー


注目の、山王の攻撃!!!!!!!



バァァァァァ!!!!!!!!



全員が動く、、、



いや、動き回る!!!!!!!!



観客も

「おいおい、山王が動きまくってるぞ!!!!!」

「誰も止まらない!!!!!」

「ここで走り合いを挑んできた???!!」





天崎「当然!!!!!来いっ!!!!!」





out河田の交代で、観衆同様、ある程度「走り合い」を予想していた湘北サイドだが




代わった阿部ーーーー194cmの長身ながらオールラウンドなプレイヤー



「おおぉぉ、結構あいつ走れるぞ!!!!!」

「山王の今年のシックスマン!!!!!」

「期待の副キャプテン・阿部!!!!!」







そして、この男とーーーー






湘北ベンチの荒石「あっ???あいつ???」








「若月ーーーー!!!!!!!!!!」







も、がむしゃらに!!!!とにかくコートを走り回る!!!!!!


「おぉぉ、あいつも止まらねー!!!!!」

「センターなのに走る!!!!!!」

「あんなんで体力持つのかよ???!!」



だがこれに、そのまま荒石のポジション&若月のマークについた下柳が、一瞬揺らぐ!!!!!!


交代してすぐのプレイのせいもあってか、準備に一つ遅れた!!!!!!


下柳「あっ????」

荒石「あっ、バカ野郎!!!!!」




阿部&若月コンビのランニングプレイに


湘北全体も動揺!!!!!


桜木「ぬっ???!!こいつら!!!!!」



阿部~樽瀬~若月と経由して



清田「中~外~中か???!!いいリズムだ!!!!!」




若月のオーバーハンド・レイアップが決まった!!!!!!



ザシュ!!!!!!!



山王が、タイムアウト後、価千金のゴールを決めた



湘北39
山王44



山王応援団は爆発、ベンチはホッとした表情も



堂本・河田も「ホッ」



だがすぐ様



堂本・河田「当たれぇぇぇぇ!!!!!!!!!」



両者、珍しく叫びながら、指示を送る!!!!!!!!




勿論ーーーー




伝家の宝刀



『フルコート・プレス』




なのだが、、、


会場全体が


「????????????」



「あれっ形が違う!!!!!!???」



「何か変だ!!!!!!!」






そう!!!!!!!山王、ゾーンプレスはゾーンプレスなのだが、、、""二つ""何かを変えてきたのだ!!!!!!!




「何だこれはーーー??????」




その答え、まず1つ目の変更点は、フォーメーション



伝統的な1-2-1-1とは、少し違い



1-2-2と

  菊地
樽瀬  畑山
若月  阿部


コートの前2/3程を、5角形に組んだ形



しかも

「ガードじゃなく、菊地が先頭?????」


「何故????!」




そして、会場全体が驚いたもう一つの変更点は



「ディナイ?????」


「完全にお尻向けてやがる!!!!?」



そう、二列目の樽瀬と畑山のガードコンビが、完全に逆向き




  流川
ーーーーーーエンドライン
  菊地↑
樽瀬↓ 畑山↓
天崎  桑田

若月↑ 阿部↑
下柳  桜木


と、矢印の向きで各々が構えている





観客が戸惑う


「何だ、この形は???!!」


「本来、天崎と桑田に対するディフェンスの向きが逆だ!!!!!」


「あんなんで守れるのかよ!!!!!」


「天崎と桑田が、前に走ったらどうするんだよ???!!」


「完全に追う形になっちまうじゃねーか???!!」




素人が、懸念しているこの内容は



伊達翔「いや、、、」



清田「そこには、案外放りにくい!!!!!」



名ガードたちが、一刀両断




その理由は、何故なら




バァァァァァ!!!!!!!!


バァァァァァ!!!!!!!!



まさに桑田・天崎の進行方向に、、次のラインの若月・阿部が、待ち構えているからである



「う………あそこだとあの二人に、必ずカットされちまう!!!?」


「これが走れるセンター二人を擁する山王ならではの、新フォーメーション!!!??」


「なら、一気にトップの桜木や下柳にパスをするのはどうだ????」


その答えは、1-2-1-1の時同様、そもそもロングパスは通りにくいのと、
先程の疑問であった、長身の菊地が、先頭で付く事により、パスコースを大きく遮断

リングの裏にいてより動きを制限されている流川は、この2つの理由により、桜木や下柳へ正確に長距離のパスを通す事を困難であると判断していた


更にこのポジションの割り振りの利点を補足説明すると、2列目をガードの二人にする事で、機動力も高く、バランス的にも抜群なのである



桑田、状況を察し進路変更で戻ってくるが、、、この動きこそ!!!!畑山・樽瀬からは、格好の餌食!!!!!



「全部丸見え!!!!!」

「ただ相手に近づいてるだけ!!!!!」

「シャットアウト!!!!!」





ここでようやく、この山王の新たな必殺ディフェンスに



観客、驚愕・仰天・賛辞!!!!!!!!!


「一体何だ??!このディフェンスは???!!」


「山王の新・ゾーンプレスだ!!!!!」


「スゲー、スゲースゲー、山王がまた新たな事を考えてきた!!!!!」


『蜘蛛の巣・ディフェンスだ!!!!!』


と銘打ち、盛り上がる!!!!!







そして、ここでまさかの、流川がその桑田との連係が上手くいかず、パスミス!!!!!



桑田「あっ???!!」


流川「ちぃ!!!!!」


まんまと


バシィィィィ!!!!!!


畑山がこれをカットする!!!!!!!





そこへ!!!!!!!!!

今度は逆サイドから猛スピードで突っ込んでくる男!!!!!!!!!!




荒石「若月!!!!!!!!!」



サイズと勢いもあり、湘北、この突進を止められず



バスッ!!!!!!!



若月が、またランニングシュートを沈めた!!!!!!



湘北39
山王46




湘北、3点まで詰めた点差が、再度広がる!!!!!!!





先程からこの展開で、とりわけ目立っているのは、、、



ダダダダダッ!!!!!!!!







と、二連続得点を決めては、直ぐ様自分の定位置に戻る、、、


『とにかく走る男』


山王#10・若月徹男!!!!!!!!!






弥生「何てスプリント能力なの???!!」


町田「決めた後すぐ元のポジションに戻っては、また一番足を動かしている!!!!?」


中村「攻守ずっと走りっぱなしなのに、大丈夫なのか???!!」


彦一「若月君、底無しの体力や!!!!!!!」






樽瀬・菊地とともに、日本一である山王の、新たな(同級生の)最強トリオの一人と称される若月だが、ここまでこの試合でもそうだが、他の二人よりは、派手さに欠けていた



だが、ここへ来て開花!!!!!


そのひたむきさと、スプリント能力で『最強トリオ』の名に恥じぬ活躍を魅せている




その『走るビッグマン』を皆が、評価した







若月「よしっ!!!!!」







ーーーー若月の回想ーーーー


秋田県・山王工業、冬の練習


氷点下、凍てつく寒さ、、何と彼らは、この降り積もる雪の校庭(グラウンド)と、または近所の裏山へ続く坂道などを、足が半分埋まりながらも、永遠とダッシュ!!!!!!

時代錯誤ではあるが

足腰の鍛練と持久力、そして精神力強化にと、山王バスケ部の伝統的な練習


まさに『地獄のトレーニング』!!!!!!



山王の一般・他クラブの生徒たちも


「おいおい、バスケ部、、どんだけ走ってるんだよ???!!」


「日本一なのに、まだあんな軍隊みたいな練習してやがんのか???!!」


「おーい、死んじまうぞーーー???!!」





だがこれに、大男の若月は、必死でついていく



寧ろタイムや本数で、樽瀬らガード陣より上!!!!!



ハアハア、ハアハア!!!!!


息が白く凍る


若月「負けない………絶対負けないぞ!!!!!」





そして、夏は恒例の地獄の合宿



その時も、若月はひたすら走り込み、ツラい練習を、黙々とこなしていく



若月(俺には、俊輔や勇哉みたいなスター性も、これと言った武器もない…………)


(けれど、走る事では絶対負けない!!!!!!)ギラッ



更には


一学年上の阿部と「俺たちセンター陣が、走れるようになって、山王伝統の""走れるバスケ""を継承し、山王をもっともっと強くしていこうぜ!!!!?」



若月「はい!!!!!!!」



皆が逃げ出すこの合宿に、二人は最後まで生き残った…………




ーーーー回想終了ーーーー




「おいおい、後半若月が、やけに目立つじゃねーか???!」


「ああ、攻守ともに走り回って生き生きしてるぞ!!!!!」


「さすが山王最強トリオの一角だ!!!!!」



山王、新たなゾーンプレス(の形)を披露し、若月を中心とした無尽蔵のスプリントにより、流れを引き戻した


ここまでを導き出した堂本のマネジメントにも、観衆は手の平返しで


「スゴいフォーメーションを作り上げたもんだ!!!!?」


「スゲーな!!!やっぱり名将だ!!!!!」


「日本一の監督だ!!!!!」




高頭・豊田「若い(わけえ)のにたいしたもんだ(じゃねーか)………堂本………」





まだまだ山王工業は強し


勝負の行方はわからず


激闘は続く



続く

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この記事へのコメント
ヒューマンドラマを作りたいんやーーワイは!!!!(笑)
誤字脱字、結構直しました。
後1話間に合うのか??( ̄▽ ̄;)無理かも、、、
Posted by 赤木夏紀赤木夏紀 at 2020年08月24日 08:13
面白い展開です!
お忙しいと存じますがよろしくお願い致します!
Posted by 宮城ファン at 2020年08月24日 14:23
流石なのはあんただよ、赤木さん!!!
いやぁ、今回も楽しまさせてもらいました\(^o^)/若月にまでスポットを当てるとは!!!
Posted by 8村塁 at 2020年08月24日 18:42
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