2024年09月08日
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(993話)
『More Than Words』
鹿児島インターハイ決勝
名朋工業VS湘北
世紀の一戦と銘打たれたこの試合も、やっと半分が終了した
前半戦終了ーーーー
名朋47
湘北32
王者名朋が、15点のリードで試合を折り返した
挑戦者である湘北
その結果は、下馬評を覆すには至らなかった
VTRとともに実況席
実況「第●●回全国高等学校総合体育大会バスケットボール男子決勝・名朋工業vs湘北は、第2クォーターを終了、前半戦を終え、ハーフタイムに入っております。47-32、名朋15点のリードで、試合を折り返しております。ここまでの感想はいかがですか????」
解説「名朋が15点リード、、名朋は実力通りの展開を魅せています〜試合巧者といいますか、試合運びが実に上手でしたね〜!!??」
実況「湘北も途中、流川君や桜木君の反撃で、4点差まで詰め寄りましたが、また名朋が引き離す展開となりました、、ここまで、自分たちのバスケットが出来ているのは、名朋と言えるでしょうか??!!」
解説「そうですね!!森重君を中心に、スタメンの5人もそれぞれに自分の仕事をしてましたし、出てきた控え選手までも監督の起用に応え、全員が活躍しています。」
Boxscore
名朋 湘北
森重 15点 流川 14点
伊達健 9点 桜木 8点
河村 8点 天崎 4点
伊達翔 5点 須形 3点
朝倉 5点 野茂 3点
高須 3点 荒石 0点
大村 2点 与田 0点
岩井 0点 下柳 0点
実況「こちらにあるよう、両チーム、エースの森重君・流川君は、額面通りの成績……ただ、以下7選手が万遍なく得点しているのが名朋……対する湘北は、桜木君も一時ノッている時間帯に8得点……しかし得点者は5人……ベンチスコアは名朋8に湘北3、ここの差も、如実に全体の点差に繋がっていると思われます!!!」
解説「はい、しかも名朋は、中外バランス良く得点を決めている印象です!!!?」
実況「スリーの数は名朋5本、湘北6本と、お互いかなりの高確率で決めています!!?ここの数字は湘北が上回っているんですがねー??!!」
解説「はい、スリーに関しては、湘北、桜木君の反撃の二本を含め効率よく得点出来ていましたが……逆にインサイドの実力差は、大きく感じます!!!」
実況「実に、森重君の得点が丁度、点数差と同じ15点なので、この数字が全てを物語っているとも言えますね???!」
解説「はい、前半の最後も森重君のインサイドの攻撃を止められずいたので、やはり、ここがこの試合のキーポイントになってきそうです!!!?」
実況「その他、気になる点はございますか????」
解説「リバウンドの差と湘北のターンオーバーの多さですかね〜???!」
実況「リバウンドは、名朋18うちオフェンス・リバウンド5!!!湘北11うちオフェンス・リバウンド0……これもインサイドの差が、顕著に表れているのかも知れませんね??!!
そしてターンオーバーの数は名朋2……湘北8!!!大村君のスティールも大変に目立ちましたね〜!!!名朋は※PoT・※FBPも高い数字を残しています〜湘北はこの辺りも、後半気をつけていきたいですね!!!?」※ポインツ・オフ・ターンオーバーの略 相手がターンオーバーした後に記録した得点
※ファースト・ブレイク・ポイント
解説「リバウンドはサイズ差はありますが、ここをもうちょっと頑張ってセカンド〜サード・チャンスを作っていかないと、湘北は、なかなか点差を詰める事が難しいですね〜??!
そして湘北に、ファーストブレイクからの得点が、ほとんど見られませんでした!!!本来、湘北が得意とする速い展開のバスケットを、名朋にお株を奪われている形となっています!!!湘北側に後半、何か仕掛けが必要だと思われます!!!!」
実況「それは具体的には、どういった物が考えられますか???!」
解説「そうですね〜前からのプレスであったり、トランジションの速い展開だったり、、スリーは好調なので、打ち続けてほしいですね〜!!!?」
実況「はい、このハーフタイム、湘北はどの様に修正してくるのでしょうか???ズバリ湘北に、逆転の可能性はありますか???!」
解説「今言った事が克服されれば、15点差は、まだまだわからない点差ではあります!!!ただ逆に、これ以上離されると相当キツい展開になります!!!!」
実況「一体、湘北の追い上げはあるのでしょうか???!それでは皆様、後半もお楽しみ下さい!!!!」
実況席の中継が区切られ
記者席・観客席・有識者の間からは、ほぼほぼ同じ感想と、もう少しだけ具体的な声が聞こえてくる
彦一「サイズ差はあるんや!!!それは初めからわかっとるんや!!!リバウンドも、もっともっと頑張らなあかん!!!!」
清田「赤毛猿も荒石も、本来なら、もっとリバウンドに絡めるはずだ!!!!」
里崎「森重には、前半最後試したダブルチームは必須か???!」
河田「けど、桜木君が一人で止めない限り、他の選手たちが空くんじゃ……!???!皆優秀だし……」
畑山「湘北は、得意のトランジションの早い展開に、持ち込むべきだ!!!?」
樽瀬「湘北もフルコートプレスの形を、いくつか持っているので、後半どこかで使ってくるでしょう???!」
海南・高頭「いずれにせよ、15点はデッドライン!!!これ以上離されると、相当キツい!!!!」
山王・堂本「名朋相手には持っているモノ全て出し切るつもりじゃないと湘北の勝利は無いぞ!!!?」
笹岡・佐藤「安西先生が、どういった修正を行ってくるか、ハーフタイムの作戦が、非情に重要になってきます!!!!」※TVで
名朋ロッカールーム
豊田「よしよしっ!!!!5人が上手く噛み合っているぞ!!!!!このままのペースで、後半も一気に畳み掛ける!!!!!」
伊達翔もこれに続き「よしっ!!!!ナイスナイス!!!!この後も、決して油断するな!!!!」パンパンッと手を叩いて鼓舞
そして各選手に細かく作戦を指示し、そこからお互いが修正点を話し合う
豊田は嬉しそうに「へっ!!!」(翔太の奴、頼もしいわい!!!?)
伊達翔は、森重にも声をかけ
伊達翔「森重!!!!」
森重「ん………???」反応
伊達翔「前半ラストは完璧だ!!!だが湘北と桜木は、このままでは絶対終わらない………前半は忘れて、集中していけ!!!奴を倒せ!!!!」
森重「わかってるよ……」
「赤いのを、全力で倒す!!!!!」ギラッ
おそらく、湘北が今まで何度もミラクルを起こしてきた後半戦への強みと自信……
湘北が付け入る隙……
そこをキャプテンとエース、他メンバーがこのハーフタイムで入念にケア
二年前の山王と同じく、王者としての驕りは全く無く、全精力を目の前のこの試合に注ぐ
王者・名朋に死角なし!!!!!!!!
名朋「勝つっっっ!!!!!!!!!!!!」
一方、この王者・名朋に挑む湘北高校ロッカールーム
前半、いくつかの見せ場もあったのだが、最後はジリジリと離されてしまい、現在15点ビハインドで、試合を折り返している
有識者らが言う様、追いつけない点差では決して無いが、名朋のその""確かな実力""を肌で感じ、心身ともに思いの外疲弊しているのである
ハァハァ、ハァハァ、、、
ハァハァ、ハァハァ、、、
ハァハァ、ハァハァ、、、
ハァハァ、ハァハァ、、、
ハァハァ、ハァハァ、、、
息は荒く
そのプレッシャーは、名朋の比でない………
空気も重い!!!!!
とりわけこの男は、、、
他の選手より、一段と淀んだ面持ち
桜木「ちぃ………」フーフー、フーフー
前半の残り5分程から、森重が覚醒、所謂「本気の力」を魅せ始めてからは、誰の目にも分かる程明らかな差で、全く彼を止められずにいた
それに対する自責の念に駆られ、元々繊細な一面もある彼だけに、少し塞ぎ込んだ状態になっていた
桜木軍団「せ、繊細…………????」(まぁ、一理あるんだが…………)
それに副キャプテン桑田、心配そうに「あんまり抱え込まない方がいいよ………」
桜木「わかってらい……クワタ……」
と、そっけない返事
晴子もその様子に何も言えないでいた「桜木君………」
桜木自身も、今まで数多の経験により、最悪の事態に成らぬよう、何とか怒りや失望をコントロールしているようだが……それが彼にとっては、却って良くないのかも知れない
「・・・・」フーフー、フーフー
須形「あそこはーーーー」
荒石「いや、そこはこうだーーーー」
天崎「いや、でもーーーー」
それぞれ喋ってはいるものの、やはり全体的に暗澹たる雰囲気
そして選手たちは、安西の言葉を待つ、、、
安西はこの試合、二回のタイムアウトを使っているーーーー
一回目はホワイト・ヘアード・デビルを降臨させ、流川を初め、選手たちに喝を入れる、この後、流川は大爆発、、、
二回目は、桜木の攻撃の少なさを指摘、桜木のスリーの覚醒に成功する、、、
どちらのタイムの作
戦も、当たったと言えよう
いつ何時も、その心に響くワードセンスと、巧みなマジックを使い、最高のマネジメントを行う名将・安西
さて今回はーーーー?????
口を開く………
安西「表情が硬い………一度リラックスしましょう………」
深呼吸をさせ
選手の気持ちを解す
そして、
「下を向いてはいけません……しんどいのは相手も同じだ……」
「ずっと対名朋を想定して練習してきた……」
「今までやってきた事を信じれば、勝てる!!!!」
と、選手を諭すお告げ
更に個別に
安西「桜木君…継続性が大事だ………対森重君の練習を思い出し、相手の嫌がる事を続けていきましょう………絶対に気持ちで、負けてはいけません!!!!!」
桜木「おうよ………」コクッと頷く
これにより、桜木の気持ちは小康状態に
安西「荒石君、天崎君…君達のいい所が出ていないよ……足を動かしボールに飛び込む………まずはそれから………」
荒石「おお!!!!オヤジ殿!!!!!」
天崎「走る!!!!!」
安西「須形君…この4ヶ月で既に何度もあった……君は君自身のPG像を創る………それは決して伊達翔太君にも負けない………」
須形「はい!!!!!」
安西「流川君………後半も湘北を頼みますよ!!!!!」
流川「はい………」強い眼差し
安西は「後半スタートは、仕掛けます…フルコートで真っ向勝負!!!速い展開に持っていき、スリーは全員打てるだけ打つ!!!」
と、その他細かい動きをボートを使い、説明
そして、もう一度
「決勝戦です!!!勝つ気持ちが無いのであれば、今すぐ帰るべきだ………」
と、かなり厳しく選手をふるいにかけ、鼓舞する
勿論、湘北、誰一人諦めている者などはいない
「諦めたらそこで試合終了!!!!!!!!!!!!」
「優勝するために、ここに来たんだ!!!!!!!!!!!!」
「誰が帰るもんか!!!!!!!!!!!!」
「勝ぁぁぁぁつ!!!!!!!!!!!!」
「俺たちは強い!!!!!!!!!!!!」
と、湘北戦士たちは、再度自信を取り戻し、強い意志とともに、後半戦に挑むのであった
安西のマネジメントは、今回も成功したかに見えた………
た、だ、ぁーーーー!!!!!!!!
それは、「いつもいつでも」直ぐに効果が現れるようなモノでは無かった………
両チームの選手たちが、コートに戻り
少しシューティングした後
いよいよ後半戦がスタートされる
実況席
実況「さぁ、日本の未来を占うインターハイ・男子バスケットボール決勝!!!!いよいよ後半戦が始まります!!!!」
解説「はい!!!ここから将来、日本代表に入り、世界へ羽ばたく選手が、間違いなく何人か出てくるでしょう!!!?後半、大いに期待しましょう!!!?」
U18監督・青木「後半もチェケラ!!!!」
記者席
彦一「かーー、後半一体どんな展開になるんやーー??!!」
中村「お互いどんな作戦を立てて来るのか???!」
町田「名朋が逃げ切るか、湘北は奇跡の逆転劇があるのか???!」
弥生「とにかく後20分で、夏の王者が決まるのよ!!!!」
清田「何とかしろよ……流川……赤毛猿………」
河田「桜木君……森重君を止めろー???!」
カマラ「ファイトダヨ!!!ルカワ、サクラギ!!!!!」※TVで
陽「加油湘北!!!!击败森重!!!!」※TVで
樽瀬「湘北!!!!」
桜木軍団「花道ーーーー!!!!頼むぞーーーー!!!!」
晴子「流川君………桜木君………お願い!!!!」
『ビィィィーーーー!!!!!!』
ブザーが鳴り
両チーム、選手がコートに入る(両チーム、スタメンと同じ)
希望を胸に
カシャカシャ、カシャカシャ!!!!!
カシャカシャ、カシャカシャ!!!!!
カシャカシャ、カシャカシャ!!!!!
ワァァァァーーーー!!!!!!!!!!
ワァァァァーーーー!!!!!!!!!!
ワァァァァーーーー!!!!!!!!!!
前半同様、眩い光と喧騒の中
「ピッ!!!!!!!!」
審判が強い笛を吹いた!!!!!
名朋ボールでハーフの位置から
ハーフのサイドライン・伊達健〜伊達翔にスローインされた
実況「後半戦、その幕が切って落とされました!!!!」
解説「さぁ、どんな展開になるか???!最初の攻撃、注目です!!!!」
彦一「要チェック!!!!!」カチカチカチカチ
一瞬で10秒ほど経つが、、、
両チームとも、全員が集中し、研ぎ澄まされた空気で、最初の攻防が行われている
それは、観衆にも伝わるほど
湘北側も、ハーフタイムの安西の教えを胸に、よりタイトにセンシティブに、ディフェンスに集中している
ズバァァァァァ!!!!!!!!
再度ボールが持っていた伊達健が、ショットクロック残り10秒を切ったタイミングで、ペネトレイト!!!!!
これに、天崎(止める!!!!!!!)
と、持ち前の脚力で、喰らいついていく!!!!!
樽瀬「天崎!!!??」
清田「野郎!!!??」
伊達健、得意のプルアップ・ジャンパー!!!!!!!!
だが「くっ?????」
天崎「よしっ、囚えた!!!!!」
と、天崎が、見事なディフェンスでギリギリまで詰めドンピシャのタイミングでブロックに来たため
毛嫌い、無理だと判断し、、
サッ!!!!!!!
これを、パスに変更した
観客
「ダテケン、上手い!!!!」
「切り替えた!!!!」
「いや、天崎がシュートさせなかった!!!!」
「ディフェンスの勝利か???!」
ボールは?????
ゴール下ノーチャージ・セミサークル上の、、、
森重寛に!!!!!!!!
伊達健のドライブの際、身体を入れ替え、そこで面を取っていた
伊達健のパスは、やや悪かったのだが、森重は何とか反応し、これをキャッチ
そして半身の体勢から、ベビーフックを放つ!!!!!!!!
これは、、、
ガンッ!!!!!!!
と落ちる
森重「?????」
のだが、、、
ポンッ!!!!!!!!
森重、もう一度跳ぶと、そのボールに軽く触り、押し込む
サッ!!!!!!!!
それが、リングに吸い込まれ、得点となる、、、
名朋49
湘北32
あっさりと、、、
この間、勿論""桜木""は森重と対峙し、そのノーチャージ・セミサークルの中に居たが、身動き取れず………
リバウンドも、、ポジションが中に追いやられ過ぎては、森重に後ろから体重を預けられていたため、ジャンプすら出来ないでいた………
またも明らかなサイズのミスマッチを突かれ、文字通り手も足も出ない状態………
懸念され続けるインサイドの実力差が埋まらない!!!!!
桜木は、また思い詰めた表情にーーーー
「デカ……坊主………」
後半、名朋が先制
これには、観客、大いに沸き
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「名朋、後半も先制!!!!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「更に点差が開いた!!!!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「森重のプットバック!!!!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「自らセカンドチャンスをもぎ取ってから押し込んだ!!!!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「桜木、何も出来なかった???!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
『後半の作戦も通用しねーか、湘北???!!』
一頻り盛り上がった所で、、、
名だたる監督たちが、その現実を語る
高頭「安西先生が、我々の尊敬する偉大な監督である事には間違いないが………」
堂本「コートに立ってプレイしているのは、あくまでも選手たち!!!!」
佐藤「それにスポーツの世界で、監督の作戦がいつも成功する!!なんて事は決して無い………」※TVで
『安西とて同じ人間』
『その""言葉"'は万能ではない』
『全知全能の神ではない』(仏ではあるが……)
やや辛辣な意見に
当の安西は黙ったまま「・・・・」
後半、まだ修羅の道は続く
続く
鹿児島インターハイ決勝
名朋工業VS湘北
世紀の一戦と銘打たれたこの試合も、やっと半分が終了した
前半戦終了ーーーー
名朋47
湘北32
王者名朋が、15点のリードで試合を折り返した
挑戦者である湘北
その結果は、下馬評を覆すには至らなかった
VTRとともに実況席
実況「第●●回全国高等学校総合体育大会バスケットボール男子決勝・名朋工業vs湘北は、第2クォーターを終了、前半戦を終え、ハーフタイムに入っております。47-32、名朋15点のリードで、試合を折り返しております。ここまでの感想はいかがですか????」
解説「名朋が15点リード、、名朋は実力通りの展開を魅せています〜試合巧者といいますか、試合運びが実に上手でしたね〜!!??」
実況「湘北も途中、流川君や桜木君の反撃で、4点差まで詰め寄りましたが、また名朋が引き離す展開となりました、、ここまで、自分たちのバスケットが出来ているのは、名朋と言えるでしょうか??!!」
解説「そうですね!!森重君を中心に、スタメンの5人もそれぞれに自分の仕事をしてましたし、出てきた控え選手までも監督の起用に応え、全員が活躍しています。」
Boxscore
名朋 湘北
森重 15点 流川 14点
伊達健 9点 桜木 8点
河村 8点 天崎 4点
伊達翔 5点 須形 3点
朝倉 5点 野茂 3点
高須 3点 荒石 0点
大村 2点 与田 0点
岩井 0点 下柳 0点
実況「こちらにあるよう、両チーム、エースの森重君・流川君は、額面通りの成績……ただ、以下7選手が万遍なく得点しているのが名朋……対する湘北は、桜木君も一時ノッている時間帯に8得点……しかし得点者は5人……ベンチスコアは名朋8に湘北3、ここの差も、如実に全体の点差に繋がっていると思われます!!!」
解説「はい、しかも名朋は、中外バランス良く得点を決めている印象です!!!?」
実況「スリーの数は名朋5本、湘北6本と、お互いかなりの高確率で決めています!!?ここの数字は湘北が上回っているんですがねー??!!」
解説「はい、スリーに関しては、湘北、桜木君の反撃の二本を含め効率よく得点出来ていましたが……逆にインサイドの実力差は、大きく感じます!!!」
実況「実に、森重君の得点が丁度、点数差と同じ15点なので、この数字が全てを物語っているとも言えますね???!」
解説「はい、前半の最後も森重君のインサイドの攻撃を止められずいたので、やはり、ここがこの試合のキーポイントになってきそうです!!!?」
実況「その他、気になる点はございますか????」
解説「リバウンドの差と湘北のターンオーバーの多さですかね〜???!」
実況「リバウンドは、名朋18うちオフェンス・リバウンド5!!!湘北11うちオフェンス・リバウンド0……これもインサイドの差が、顕著に表れているのかも知れませんね??!!
そしてターンオーバーの数は名朋2……湘北8!!!大村君のスティールも大変に目立ちましたね〜!!!名朋は※PoT・※FBPも高い数字を残しています〜湘北はこの辺りも、後半気をつけていきたいですね!!!?」※ポインツ・オフ・ターンオーバーの略 相手がターンオーバーした後に記録した得点
※ファースト・ブレイク・ポイント
解説「リバウンドはサイズ差はありますが、ここをもうちょっと頑張ってセカンド〜サード・チャンスを作っていかないと、湘北は、なかなか点差を詰める事が難しいですね〜??!
そして湘北に、ファーストブレイクからの得点が、ほとんど見られませんでした!!!本来、湘北が得意とする速い展開のバスケットを、名朋にお株を奪われている形となっています!!!湘北側に後半、何か仕掛けが必要だと思われます!!!!」
実況「それは具体的には、どういった物が考えられますか???!」
解説「そうですね〜前からのプレスであったり、トランジションの速い展開だったり、、スリーは好調なので、打ち続けてほしいですね〜!!!?」
実況「はい、このハーフタイム、湘北はどの様に修正してくるのでしょうか???ズバリ湘北に、逆転の可能性はありますか???!」
解説「今言った事が克服されれば、15点差は、まだまだわからない点差ではあります!!!ただ逆に、これ以上離されると相当キツい展開になります!!!!」
実況「一体、湘北の追い上げはあるのでしょうか???!それでは皆様、後半もお楽しみ下さい!!!!」
実況席の中継が区切られ
記者席・観客席・有識者の間からは、ほぼほぼ同じ感想と、もう少しだけ具体的な声が聞こえてくる
彦一「サイズ差はあるんや!!!それは初めからわかっとるんや!!!リバウンドも、もっともっと頑張らなあかん!!!!」
清田「赤毛猿も荒石も、本来なら、もっとリバウンドに絡めるはずだ!!!!」
里崎「森重には、前半最後試したダブルチームは必須か???!」
河田「けど、桜木君が一人で止めない限り、他の選手たちが空くんじゃ……!???!皆優秀だし……」
畑山「湘北は、得意のトランジションの早い展開に、持ち込むべきだ!!!?」
樽瀬「湘北もフルコートプレスの形を、いくつか持っているので、後半どこかで使ってくるでしょう???!」
海南・高頭「いずれにせよ、15点はデッドライン!!!これ以上離されると、相当キツい!!!!」
山王・堂本「名朋相手には持っているモノ全て出し切るつもりじゃないと湘北の勝利は無いぞ!!!?」
笹岡・佐藤「安西先生が、どういった修正を行ってくるか、ハーフタイムの作戦が、非情に重要になってきます!!!!」※TVで
名朋ロッカールーム
豊田「よしよしっ!!!!5人が上手く噛み合っているぞ!!!!!このままのペースで、後半も一気に畳み掛ける!!!!!」
伊達翔もこれに続き「よしっ!!!!ナイスナイス!!!!この後も、決して油断するな!!!!」パンパンッと手を叩いて鼓舞
そして各選手に細かく作戦を指示し、そこからお互いが修正点を話し合う
豊田は嬉しそうに「へっ!!!」(翔太の奴、頼もしいわい!!!?)
伊達翔は、森重にも声をかけ
伊達翔「森重!!!!」
森重「ん………???」反応
伊達翔「前半ラストは完璧だ!!!だが湘北と桜木は、このままでは絶対終わらない………前半は忘れて、集中していけ!!!奴を倒せ!!!!」
森重「わかってるよ……」
「赤いのを、全力で倒す!!!!!」ギラッ
おそらく、湘北が今まで何度もミラクルを起こしてきた後半戦への強みと自信……
湘北が付け入る隙……
そこをキャプテンとエース、他メンバーがこのハーフタイムで入念にケア
二年前の山王と同じく、王者としての驕りは全く無く、全精力を目の前のこの試合に注ぐ
王者・名朋に死角なし!!!!!!!!
名朋「勝つっっっ!!!!!!!!!!!!」
一方、この王者・名朋に挑む湘北高校ロッカールーム
前半、いくつかの見せ場もあったのだが、最後はジリジリと離されてしまい、現在15点ビハインドで、試合を折り返している
有識者らが言う様、追いつけない点差では決して無いが、名朋のその""確かな実力""を肌で感じ、心身ともに思いの外疲弊しているのである
ハァハァ、ハァハァ、、、
ハァハァ、ハァハァ、、、
ハァハァ、ハァハァ、、、
ハァハァ、ハァハァ、、、
ハァハァ、ハァハァ、、、
息は荒く
そのプレッシャーは、名朋の比でない………
空気も重い!!!!!
とりわけこの男は、、、
他の選手より、一段と淀んだ面持ち
桜木「ちぃ………」フーフー、フーフー
前半の残り5分程から、森重が覚醒、所謂「本気の力」を魅せ始めてからは、誰の目にも分かる程明らかな差で、全く彼を止められずにいた
それに対する自責の念に駆られ、元々繊細な一面もある彼だけに、少し塞ぎ込んだ状態になっていた
桜木軍団「せ、繊細…………????」(まぁ、一理あるんだが…………)
それに副キャプテン桑田、心配そうに「あんまり抱え込まない方がいいよ………」
桜木「わかってらい……クワタ……」
と、そっけない返事
晴子もその様子に何も言えないでいた「桜木君………」
桜木自身も、今まで数多の経験により、最悪の事態に成らぬよう、何とか怒りや失望をコントロールしているようだが……それが彼にとっては、却って良くないのかも知れない
「・・・・」フーフー、フーフー
須形「あそこはーーーー」
荒石「いや、そこはこうだーーーー」
天崎「いや、でもーーーー」
それぞれ喋ってはいるものの、やはり全体的に暗澹たる雰囲気
そして選手たちは、安西の言葉を待つ、、、
安西はこの試合、二回のタイムアウトを使っているーーーー
一回目はホワイト・ヘアード・デビルを降臨させ、流川を初め、選手たちに喝を入れる、この後、流川は大爆発、、、
二回目は、桜木の攻撃の少なさを指摘、桜木のスリーの覚醒に成功する、、、
どちらのタイムの作
戦も、当たったと言えよう
いつ何時も、その心に響くワードセンスと、巧みなマジックを使い、最高のマネジメントを行う名将・安西
さて今回はーーーー?????
口を開く………
安西「表情が硬い………一度リラックスしましょう………」
深呼吸をさせ
選手の気持ちを解す
そして、
「下を向いてはいけません……しんどいのは相手も同じだ……」
「ずっと対名朋を想定して練習してきた……」
「今までやってきた事を信じれば、勝てる!!!!」
と、選手を諭すお告げ
更に個別に
安西「桜木君…継続性が大事だ………対森重君の練習を思い出し、相手の嫌がる事を続けていきましょう………絶対に気持ちで、負けてはいけません!!!!!」
桜木「おうよ………」コクッと頷く
これにより、桜木の気持ちは小康状態に
安西「荒石君、天崎君…君達のいい所が出ていないよ……足を動かしボールに飛び込む………まずはそれから………」
荒石「おお!!!!オヤジ殿!!!!!」
天崎「走る!!!!!」
安西「須形君…この4ヶ月で既に何度もあった……君は君自身のPG像を創る………それは決して伊達翔太君にも負けない………」
須形「はい!!!!!」
安西「流川君………後半も湘北を頼みますよ!!!!!」
流川「はい………」強い眼差し
安西は「後半スタートは、仕掛けます…フルコートで真っ向勝負!!!速い展開に持っていき、スリーは全員打てるだけ打つ!!!」
と、その他細かい動きをボートを使い、説明
そして、もう一度
「決勝戦です!!!勝つ気持ちが無いのであれば、今すぐ帰るべきだ………」
と、かなり厳しく選手をふるいにかけ、鼓舞する
勿論、湘北、誰一人諦めている者などはいない
「諦めたらそこで試合終了!!!!!!!!!!!!」
「優勝するために、ここに来たんだ!!!!!!!!!!!!」
「誰が帰るもんか!!!!!!!!!!!!」
「勝ぁぁぁぁつ!!!!!!!!!!!!」
「俺たちは強い!!!!!!!!!!!!」
と、湘北戦士たちは、再度自信を取り戻し、強い意志とともに、後半戦に挑むのであった
安西のマネジメントは、今回も成功したかに見えた………
た、だ、ぁーーーー!!!!!!!!
それは、「いつもいつでも」直ぐに効果が現れるようなモノでは無かった………
両チームの選手たちが、コートに戻り
少しシューティングした後
いよいよ後半戦がスタートされる
実況席
実況「さぁ、日本の未来を占うインターハイ・男子バスケットボール決勝!!!!いよいよ後半戦が始まります!!!!」
解説「はい!!!ここから将来、日本代表に入り、世界へ羽ばたく選手が、間違いなく何人か出てくるでしょう!!!?後半、大いに期待しましょう!!!?」
U18監督・青木「後半もチェケラ!!!!」
記者席
彦一「かーー、後半一体どんな展開になるんやーー??!!」
中村「お互いどんな作戦を立てて来るのか???!」
町田「名朋が逃げ切るか、湘北は奇跡の逆転劇があるのか???!」
弥生「とにかく後20分で、夏の王者が決まるのよ!!!!」
清田「何とかしろよ……流川……赤毛猿………」
河田「桜木君……森重君を止めろー???!」
カマラ「ファイトダヨ!!!ルカワ、サクラギ!!!!!」※TVで
陽「加油湘北!!!!击败森重!!!!」※TVで
樽瀬「湘北!!!!」
桜木軍団「花道ーーーー!!!!頼むぞーーーー!!!!」
晴子「流川君………桜木君………お願い!!!!」
『ビィィィーーーー!!!!!!』
ブザーが鳴り
両チーム、選手がコートに入る(両チーム、スタメンと同じ)
希望を胸に
カシャカシャ、カシャカシャ!!!!!
カシャカシャ、カシャカシャ!!!!!
カシャカシャ、カシャカシャ!!!!!
ワァァァァーーーー!!!!!!!!!!
ワァァァァーーーー!!!!!!!!!!
ワァァァァーーーー!!!!!!!!!!
前半同様、眩い光と喧騒の中
「ピッ!!!!!!!!」
審判が強い笛を吹いた!!!!!
名朋ボールでハーフの位置から
ハーフのサイドライン・伊達健〜伊達翔にスローインされた
実況「後半戦、その幕が切って落とされました!!!!」
解説「さぁ、どんな展開になるか???!最初の攻撃、注目です!!!!」
彦一「要チェック!!!!!」カチカチカチカチ
一瞬で10秒ほど経つが、、、
両チームとも、全員が集中し、研ぎ澄まされた空気で、最初の攻防が行われている
それは、観衆にも伝わるほど
湘北側も、ハーフタイムの安西の教えを胸に、よりタイトにセンシティブに、ディフェンスに集中している
ズバァァァァァ!!!!!!!!
再度ボールが持っていた伊達健が、ショットクロック残り10秒を切ったタイミングで、ペネトレイト!!!!!
これに、天崎(止める!!!!!!!)
と、持ち前の脚力で、喰らいついていく!!!!!
樽瀬「天崎!!!??」
清田「野郎!!!??」
伊達健、得意のプルアップ・ジャンパー!!!!!!!!
だが「くっ?????」
天崎「よしっ、囚えた!!!!!」
と、天崎が、見事なディフェンスでギリギリまで詰めドンピシャのタイミングでブロックに来たため
毛嫌い、無理だと判断し、、
サッ!!!!!!!
これを、パスに変更した
観客
「ダテケン、上手い!!!!」
「切り替えた!!!!」
「いや、天崎がシュートさせなかった!!!!」
「ディフェンスの勝利か???!」
ボールは?????
ゴール下ノーチャージ・セミサークル上の、、、
森重寛に!!!!!!!!
伊達健のドライブの際、身体を入れ替え、そこで面を取っていた
伊達健のパスは、やや悪かったのだが、森重は何とか反応し、これをキャッチ
そして半身の体勢から、ベビーフックを放つ!!!!!!!!
これは、、、
ガンッ!!!!!!!
と落ちる
森重「?????」
のだが、、、
ポンッ!!!!!!!!
森重、もう一度跳ぶと、そのボールに軽く触り、押し込む
サッ!!!!!!!!
それが、リングに吸い込まれ、得点となる、、、
名朋49
湘北32
あっさりと、、、
この間、勿論""桜木""は森重と対峙し、そのノーチャージ・セミサークルの中に居たが、身動き取れず………
リバウンドも、、ポジションが中に追いやられ過ぎては、森重に後ろから体重を預けられていたため、ジャンプすら出来ないでいた………
またも明らかなサイズのミスマッチを突かれ、文字通り手も足も出ない状態………
懸念され続けるインサイドの実力差が埋まらない!!!!!
桜木は、また思い詰めた表情にーーーー
「デカ……坊主………」
後半、名朋が先制
これには、観客、大いに沸き
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「名朋、後半も先制!!!!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「更に点差が開いた!!!!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「森重のプットバック!!!!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「自らセカンドチャンスをもぎ取ってから押し込んだ!!!!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
「桜木、何も出来なかった???!!」
ワァァァァァーーーーー!!!!!!!!
『後半の作戦も通用しねーか、湘北???!!』
一頻り盛り上がった所で、、、
名だたる監督たちが、その現実を語る
高頭「安西先生が、我々の尊敬する偉大な監督である事には間違いないが………」
堂本「コートに立ってプレイしているのは、あくまでも選手たち!!!!」
佐藤「それにスポーツの世界で、監督の作戦がいつも成功する!!なんて事は決して無い………」※TVで
『安西とて同じ人間』
『その""言葉"'は万能ではない』
『全知全能の神ではない』(仏ではあるが……)
やや辛辣な意見に
当の安西は黙ったまま「・・・・」
後半、まだ修羅の道は続く
続く
Posted by 赤木夏紀 at 15:28│Comments(2)
│スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(新着順)
この記事へのコメント
アップがいきなり早いw
そして長いw
スイッチ入ったのかなーご苦労様です。
そして長いw
スイッチ入ったのかなーご苦労様です。
Posted by レンポポ at 2024年09月11日 01:53
レンポポさん→コメントありがとうございますm(_ _)m
そうですね〜今の状態ならこれぐらいのペースでは書けそうです。。それでも3週間かかってるんですよね(汗)月2は目標で書きたいです^_^
そうですね〜今の状態ならこれぐらいのペースでは書けそうです。。それでも3週間かかってるんですよね(汗)月2は目標で書きたいです^_^
Posted by 赤木夏紀
at 2024年09月11日 09:19

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