2020年10月14日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(954話)

『堂本の信頼~日本一のガードコンビ~』





「何故堂本監督は、タイムを取らない?????」


俄然タイムアウトの取り方が議論される



勿論次の試合に持ち越しなども出来ないため

基本全て消化は当たり前





堂本の考え


それは、他チームの監督も示していた


「この試合、おそらく最後まで接戦が予想され、『終盤にタイムを残しておきたい所』」


それだけ終盤のタイムの有無、この重要性は高い




と同時に、第3クォーター残り僅か


タイムを取るには、タイミングが悪い(勿体ない)



これらの、「時間」という概念に基づき、タイムアウトを取らないのである




堂本("あの湘北"との決戦………必ずもっと後にタイムが必要となってくる………)





そして次に大きいファクターとなるのは、『逆転されていない事』


これが重要


試合開始、流川のスリーで
先制されたものの、その後ゲームが落ち着いてからは、ずっとリードを保っている山王工業、、


何度も湘北の追い上げに遭うも、選手たちがこれをクリア、、もしくは自分たちが仕掛ける事によって、このピンチを回避


これらを経て、まだ逆転を許していないという事は、驕(おご)りでも無く、自信に繋がっている


堂本、精神面も含め選手たちの能力を信じている






そして三つ目はその『仕掛けがまだ残っている事』





山王、まだ奥の手たるものを隠しているのか、、、



若くして日本一のチームの監督に就任した堂本


安西ともまた違った冷静さを持つ将


その表情からは、周りは感情を読み取る事が出来ない





「堂本監督!!!一体何を考えているんだ!???」


「読めん、全く読めーん!!!!」





安西「堂本君………」







まだまだこの試合、注目するポイントが多々あるという事






山王、ボール運び



湘北のフルコート(マンツー)を、またもやあっさりかわす




「山王って今日、フルコートに捕まったっけ??!」


「いや、一度も無い!!!!」


「(フルコートに)何度かヤられてたのは、湘北の方だ!!!!」


「なんやかんや、そういう所が抜けめない!!!」


「王者たる所以!!!!!」





そういった様に、まだ安定のプレイを出来ている選手たちに、堂本が山王が山王たる厚い信頼を持ち続け、先程のタイムの不必要性・第二の要素に繋がっている



そしてこれから起こり、挽回されるこの評価にもーーーー






山王、ハーフの攻撃


樽瀬と畑山がゲームを組み立てる



湘北変わらず、全員が集中したディフェンス



インサイド、アウトサイドともに必死でマークを離さない



基本ファイトオーバーとスライドを駆使し、スイッチを許さない





中村「湘北のディフェンスがスゴい………」



弥生「ええ、鬼気迫るモノを感じるわね………」(この子それがわかるのね、また成長してるわ………)



町田「この湘北の集中したディフェンスを崩すのは、いよいよ難しいんじゃ!!?」



彦一「完全に湘北ペースや………一体どうするつもりや、山王???」





ダァムダァム、、、



樽瀬が左45度スリーポイントライン外で、ドリブルを突く


そしてこの間、すぅーーと一旦、残りの四人が樽瀬とは逆サイドに



ファン、気づく


「あっ?アイソレーション!!!!」


「前半何回かあった樽瀬の1on1か???!」


「緩急を付けたり、相手を欺くドライブ!!!?」


「いや、樽瀬でも、今の天崎と湘北には通用しないんじゃ???!」


「この最後の砦の樽瀬がダメだったら、山王万事休す???!!」


と、期待とともに不安、意外に冷静な意見が飛び交う





そして先程から



『5つのポジションで、湘北が上回ったのではないか????!』



『今年の派手な山王のメンバーであっても、個性では湘北の方がもう一つ上????!』



と、湘北の勢いに、誰もがそう思わざるを得ないこの時間帯





ごくりっ




樽瀬の1on1に会場、固唾を呑む




堂本も「・・・・」




大注目!!!!!!!!!!





天崎、腰を落とし最大限に集中



「樽瀬、、、」



「天崎、、、」




2年生の対決







だがそこへ




ダァァァァ!!!!!!!!



「??????」



樽瀬の右側から近寄る選手




キャプテン・畑山だった




マークマンの須形も追い掛けてくるが



須形も疑問(アイソレーションだったから、すっかり樽瀬さんの1on1かと思ったが)





そして、会場も奇々怪々で


「何故????!」


「何だよ、畑山!!!!?」


「樽瀬の1on1が見たいんだよ!!!!!」


「邪魔すんなーーー!!!!!」


罵詈雑言





だが畑山はお構い無し



スクリーンに行っては、ピック&ロールを狙う



バッ!!!!!

サッ!!!!!

ダダッ!!!!!



単純であるが、メリハリの利いた動きを見せる



樽瀬も、これに何かを察知したように頷き、畑山のその動きを使う



要は彼等は、2対2の動きを選んだ




ピック&ロールで樽瀬から畑山にパス


しかしここは天崎と須形がスライドした分


マークはそのまま


両選手ともに自身のマークは外せず


更に須形に進行方向を取られた畑山は、リターンパス



「ダメだ!!!!!」


「進めない!!!!!」


「返しただけ!!!!?」


「湘北のあの二人の方が上だ!!!!?」



結局ほとんど中に進めなかった樽瀬だが、瞬間



ギラッ!!!!!!!



ドライブを仕掛ける!!!!!!!



「ここで樽瀬来た!!!!?」


「だが読んでる!!!!?」



そう!!天崎、これにも必死で食らいつき、そのマークを外さない


「天崎スゲー!!!!!」


「樽瀬を止めている!!!!!」







だが、



ガシィィィィィ!!!!!!!



ここで、畑山のスクリーンに引っ掛かった



瞬間に、二度目のスクリーンに入った畑山のこの動きが功を奏する



ここで、久々に


天崎「くっ、スイッチ!!!頼む!!!!!」


やむ無くスイッチ



今度は須形が樽瀬、天崎が畑山を守る形



瞬間、樽瀬はまた畑山にパスをした



次は綺麗にピック&ロールの形が完成!!!!!



畑山が進むが、ここは天崎、、畑山の前に食らい付き、その動きを止める


「天崎、スイッチしても今度は畑山を止めた!!!!!


「何て脚力だ!!!!!」


「三度目も抑えた!!!!!」



観衆、天崎のディフェンスを絶賛







だが畑山、冷静


くるっと、後ろ向きにピボット





この動きで自分の身体を使い、相手をブロック、、今度は手渡しで樽瀬へ



ここに樽瀬と、須形・天崎との距離がやっと出来る





樽瀬、この間を活かし、直ぐ様ミドルのバンクショット!!!!!






バスッ!!!!!



決まった!!!!!!!



天崎&須形「しっ、しまった!!!!!」









湘北51
山王57



ようやく、、



ようやく、、、



山王が一本を返した





堂本がここで、前へ乗り出しグッと拳を握る


(畑山、樽瀬、よくやったぞ!!!!!!)



それを見て他部員も「先生!!!!!!」


と、顔がほころぶ




会場は


ワァァァァーーーーー!!!!!


「やっと山王が一本返したぞ!!!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「良くやった!!!!樽瀬、、そして畑山!!!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「1on1と思いきや、キャプテン・畑山、ナイス判断だ!!!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「にしても見事なコンビプレイ!!!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「あの一瞬の間に、何回二人でパスしたんだ??!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「息ぴったり!!!!!」


ワァァァァーーーーー!!!!!


「あんな2対2見たことないぞ!!!!!」





記者席も

弥生「見事な2対2だったわね………」


中村「完全に樽瀬君の1on1なのかと思いました………」


町田「ガード二人のコンビプレイか………」


彦一「ガード………コンビ………???」







ここで、それぞれのポジションの評価を再確認



序盤立て続けにスリーを決められはしたものの、やはりこと個人の能力では色々なパターンで点を取り続け、3クォーターには、その菊地のお株を奪うスリーさえも連続で決めた流川に分があるこのポジション



『重いフック』を覚えた河田にイニシアチブを取られかけてはいたが、それ以外の能力で圧倒して立ち直った桜木のこのポジション



若月に走る事とバスケ経験では及ばなかった荒石だが、異端でハイブリッドなプレイで徐々に巻き返し、イーブンの活躍まで戻したこのポジション





安西が前半唱えた


『フロントコートでは、湘北に分がある』


これは彼等が身を持って証明した





そして今現在観衆は、このフロントコートだけでなく、全てのポジションで、湘北が上なのでは?という意見に傾いていた









だが、、、




それが違ったのだ、、、







畑山と樽瀬、、、、


ともに沢北の後、1年時に#13番を纏(まと)い(山王1年生エースの伝統の背番号)


それぞれに山王を引っ張っていくエースガードとして育ち





この最強のガードコンビに関しては



今度は堂本が、その評価を譲らなかった



堂本(畑山………樽瀬………お前たちが、日本一のガードコンビだ!!!!!)




『日本一のガードコンビ』






弥生「堂本監督の自信はこの二人だった???!」


彦一「二人ともガードとして今の判断能力、さっきのボール運び、個、そしてコンビプレイに関しても超一流ちゅー事か、、、」


町田「逆に湘北は、須形は高校からコンバートされたガード、、天崎はハンドリングが悪いんだったっけな??!!」


中村「まだまだここのポジションの対決は譲れないという山王の意思表示………???!」








あの山王ファンのおっさん「山王工業は、このポジションで歴代何人も日本代表を輩出してるんだよ………要は山王きっての不朽のポジション………まだまだぽっと出の高校にヤられる様な代物じゃねーんだ!!!!!」





弥生「湘北のこの二人と、名朋の伊達兄弟、笹岡の柏倉&夏嶋、海南、博多商大、堀と、良いガードプレイヤーが沢山いる中で、まだまだこの山王のガードコンビが日本一だと………???!」



彦一「観衆の全ポジションで湘北が上!!みたいな雰囲気を、一気に覆した………???!」



町田「安西先生のフロントコートでは湘北が上ってのに対しても、山王はまだまだバックコートの優位性は譲らなかった???!」



中村「堂本監督のその自信と信頼を、畑山君・樽瀬君の二人が見事体現した、、、」







堂本「うちがあのコンビで負けるわけにはいかない………」







そしてキャプテンとしガードとし、会場の期待を裏切り、自分たちのストロングポイントを見極め適用した畑山


「俺たちガードコンビは誰にも負けないぞ!!!!来い、湘北!!!!!」




その畑山の意図を察知し、最終ゴールを決めたエースガードの樽瀬も、更なる闘志を燃やす!!!!!


ゴォォォォーーーー!!!!!






悔しがるは



須形「くそっ!!!!!」



天崎「あの野郎!!!!!」




またもや、湘北の流れを、山王が最強のガードコンビにより、呼び戻す事に成功



第3クォーター残り1分15秒



激戦は続くのであった



続く

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この記事へのコメント
更新ありがとうございます‼️
うわぁまさにそう思ってました
実はG陣は山王の方が上なのですね~
アラシの所がイーブンと書いているのでまさに2勝2敗1分けなのですね~
これは楽しみ‼️
Posted by リョータ愛 at 2020年10月14日 19:40
更新ありがとうございます‼️
がっぷり四つの展開、ますます今後が楽しみになります。
Posted by バルバルサ at 2020年10月15日 07:48
赤木さんいつもありがとうございます

堂本監督がなぜタイムをとらないのか疑問でしたが樽瀬&畑山への信頼と終盤までタイムアウトを残しとくためだったとは!

バックコートではこの大会でNO.1の2人だが湘北には最強のコンビ花道&流川、安西監督がいるので大丈夫なはず、頑張れ湘北!
Posted by ミッチー at 2020年10月17日 12:01
毎度、更新有り難うございます!!

湘北は山王相手に長い時間耐えしのぐ時間が続き肉体的よりも精神面の疲労感が辛いですねガードコンビには3年生コンビに叱咤激励をしてもらい3年生はもっともっと『仲良く 仲良く』してもらいましょう!
Posted by SD大好きっ子 at 2020年10月17日 22:54
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