2019年03月05日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(911話)

『インパクトの果てに』





インターハイ三回戦屈指の好カード、名朋vs屋良城の試合は、第4クォーターの約半分が過ぎ、屋良城はカマラを中心に一気に元々の点差の半分、14点を縮めた



王者・名朋は、たまらずタイムアウトを取った




追い上げムードの屋良城に対して名朋は重い雰囲気





だが、「世界ってなんなん?」



森重のあっけらかんな一言により、逆にチームに落ち着きと自信を与える



五人全員が希望に満ち溢れた表情で、コートへ戻る





観衆は

ざわざわざわざわ

「ラスト5分で14点差、このままの勢いで屋良城が追い付くか名朋が引き離すか???」


「1クォーターで28点差を逆転なんて高校生の試合で聞いた事ないよ!!?」


「二年前のあの奇跡の山王vs湘北は最大何点差??24点だってよ??!こりゃ絶対不可能だ!!!!」



桜木、耳を大きくし「その通り!!!あの偉業はこの天才・バスケットマン・桜木率いる湘北にしか出来ん!!!!!」


水戸「あーあ、もう完全に自分以外の活躍は受けいれねーな、ありゃ」呆れ顔



しかし観衆、続けて

「いや、今のフレッドならそれぐらいやってのけるぞ!!!?」



桜木「なぬ??!」



「何たって世界レベル!!!このクォーターも、あいつがゲームを支配している!!!」



桜木「何だってーーーーこの野郎!!!!!」激怒



流川まで不機嫌に「ムッ」








そんな観客席のやり取りをよそ目に


「ささっ、いよいよラスト勝負だぞ!!!」



「ピッ!!!!」


名朋の攻撃にて試合再開





ダムダム、ダムダム


伊達翔がコントロール



会場にいる各校のガード陣も注目


山王・樽瀬(いよいよ最終局面………)


南大塚・佐藤(タイムアウト後、名朋にとって大事な一本だ………)


湘北・須形(伊達翔太さんはここで一体どんなゲームを作って来るんだ………)


たった今試合を(勝利で)終えた海南・清田も「さっ、伊達兄よ、お手並み拝見と行くか!!?」









ダムダムダムダム


ドリブルを強め安谷屋のディフェンスに警戒しつつ





伊達翔、考える(このクォーター、オフェンスもディフェンスもカマラ一人にヤられている、、、何とかして流れを変えないと、、、)



(PGはコート上の指揮官、ここで俺がゲームを立て直さなくちゃいけない、、、)



(勿論勝利が大前提、、、)



(セオリーは、相手の弱点を突く事、相手に優っている部分で勝負する事、、、即ちカマラから遠いポジションで勝負だろう…………)


チラッチラッ、弟・伊達健太と大村・河村それぞれのポジションを確認











その時、伊達翔太は何故かフッと笑う


そして心の中で(だったら、俺はPG失格なのかもしれない、、、)自嘲


「何故なら、、、」





マークマンの安谷屋「何故なら????」(笑ってる?)

















伊達翔、目を見開く





くわっ!!!!!!!!!





伊達翔「俺は森重がカマラに勝つ所が見たいんだよ!!!!!!!」



安谷屋、後ろを振り返る



ボールは既に山なりでローポストの森重へ


ガシッ


森重、きっちりキャッチ




会場、それぞれのガード陣も驚く!!!!!!


「何???!森重だと???!」



「敢えてカマラの所で勝負???!」



「今はカマラのいない外の方が確実なんじゃ??!」



須形、ごくりっ「伊達翔太………さん…………」








カマラは自信満々に「カモン!!!モリシゲ!!!!!」





森重もギラッ「テメーに勝つ」












そして


ドスッ、鈍い音とともに




森重の最強のパワーアタック!!!!!!!!



桜木「パワーか????」


観客「それは、今のカマラには通用しないんじゃ??!」







案の定!!!!!!


カマラ、強靭な足腰と最大の集中力で森重を中に入れない


カマラ「グギギギ!!!トメテヤル!!!!」




観客「あーーー、やっぱりフレッドの勝ちだ!!!!」





そして森重、くるっ!!!!!


リバースターン




カマラ、これにも対応!!!!!


その動きを止める!!!!!



桜木「デカ坊主のパターンだ?!!!!」


観客「それも読まれている!!!?」


「しかもまたチャージング取られるぞ?!!!」







が、、、










森重、チャージングギリギリで身体を止め、続けて咄嗟に





サッ、サッ、サッ




素早いステップワークで右へ左へとフェイント!!!!!!


ボールも上下に大きく揺さぶりシュートのアクション!!!!!!!



桜木「なっ??????」


観客も「えっ?????」




その間カマラは















跳んでいた!!!!!!



カマラ「What????!」







森重は、カマラが跳んだのを見越し、その脇をすり抜け、大きく踏み切りゴール下シュート!!!!



ザシュ!!!!!!!!



伊達翔「っし!!!!!」と大きくガッツポーズ!!!!!!






館内


一瞬の静寂


のちに爆発!!!!!!!!!






「な、な、な、な、」





「何ぃぃぃぃぃーーーーーー??!!!!!」



ドワァァァァァァーーーーー


「森重がフレッドから決めたぁぁぁぁ!!!!!」


「何かめちゃくちゃ巧かったぞ!!!!!」


「リバースターンからのピボット、そしてステップインでのシュート!!!!!」





豊田、武者震い「おほっ、、ヒロシのやつ、やりやがった………翔太の選択も見事だぞ!!!!!」






山王メンバー上級生は


「あ、あれは…………」



「河田(雅史)さんの…………」



「ドリームシェイク!!!!!」



河田美紀男「た、確かに兄ちゃんのに似てる…………」唖然







湘北メンバーにも衝撃が走る


桜木、超絶悔しがる「ぐぎぎ、ぐぎぎぎ、ぐぞう、、デカ坊主の野郎、、、丸ゴリの技をパクりやがって、、、」



荒石「誰だよその丸ゴリってのは、、、にしても今の森重のプレイ、めちゃくちゃ巧かったぞ!!?」



天崎「ドリームシェイク、、、剛のセンターの森重があんな動きをするなんて…………」



流川(野郎、、、この試合、今まで隠してやがったのか)



須形「それに、森重さんに託した伊達さんにも
正直驚いています………」






記者席も騒然


彦一「確か1年の国体の時に森重君と河田雅史さんは一度だけ戦っとる、そん時にあの技を見て盗んどった記憶やが、、、3年になってあれがここまで巧くなっとるとは…………」



弥生「森重君の凄みはまさにそこね、只々パワーだけのセンターじゃなくて、、この3年間で加速度的に技も増えていっている」



町田「いよいよ最強かつ最高のセンターへ登り詰めたな、、、」



中村「伊達翔太君のゲームメイクはどうなんですか?第4クォーター無双中だったカマラ君に対しては、少し危険な賭けの様にも見えましたが???」



弥生「そうね、優位な所を狙うというセオリーを無視して、敢えてカマラ君vs森重君を選んだ、森重君を信頼して、、、そしてこの作戦は成功、カマラ君に圧倒されていたチームの嫌なムードをガラッと変えた、結果として最高の判断をしたPGよ!!!」(オールドスクール型で冷静なタイプと言われているけど意外に勝負師なのかも??!)





カマラ、悔しがる「Shit!!!!!」






森重はディフェンスでも覚醒!!!!!!!



カマラのロールターンからのレイアップを、撃ち落とす



パァァァァァァン!!!!!!!!




カマラ「Why?????」



ウワァァァァァーーーー



「また森重だぁぁぁぁ!!!!!!」


「今度はカマラをブロック!!!!!」


「この時間一気に、攻守に渡りカマラに勝利!!!!!」


「完全に形勢逆転だぁぁぁぁぁ!!!!!!」



桜木「・・・・」





次の名朋の攻撃は、ハイポストの森重にヘルプを寄せる際、サッ



森重、片手ノールックで、右コーナースリーポイントラインの伊達健太にパス!!!!


「巧い!!!!!」


「森重、パスも進化した??!!!」




伊達健太、これを確実に決める


ザシュゥゥ!!!!!!



名 朋84
屋良城65



ワァァァァァーーーーー


「ここで伊達健太のスリーポイント!!!!」


「流石ダテケンだ!!!!!」


「名朋、抜け目ない………」





この後も得点を重ね


名朋は、森重のあのドリームシェイクをきっかけに詰められた点差を24点まで戻した







ラスト1分



ゴンッ!!!!!


カマラのスリーポイントが外れる


河村がきっちりディフェンスリバウンド



名朋最後の攻撃は、森重が再度ドリームシェイク!!!多彩なステップでカマラを翻弄、トドメのダンクが炸裂!!!!!!!



ドカァァァァァァァァ!!!!!!!!!


最後に館内が沸き




そして「5~4~3~」



カマラ、呆然「モリシゲ…………」


目を閉じ天を仰ぐ





『ビビーーーーーーーーー!!!!!』


『試合終了ーーーーーーー』



名朋のメンバーはホッとした様子



屋良城のメンバーは泣き崩れる





名 朋95
屋良城69


『世紀の一戦』と銘打ったこの試合も、終わってみれば26点の大差で名朋の勝利



26点差ーーーー



昨年の選抜の湘北vs屋良城と同じ点差



桑田「同じだ…………」



石井「あぁ?点差がね………それにフレッドは相変わらず凄かったけど、チーム力の差が出て、最後は再度名朋が引き離した、、このゲーム展開もうちの時と似てたよね」



佐々岡「うちもチームとして勝ったし、ゲームの中で桜木と流川が、フレッドに対してやれていた部分もあった、そこも今日の試合と同じだよな?!!」






「同じじゃねーーーー!!!!!!!!」




怒りで思わず大声を出してしまった男



桜木ーーーー


「クソッ、クソッ、クソッ!!!!!」



流川の姿は既にそこにはなかった





桑田・石井・佐々岡「桜木…………?」





そして桜木「あの試合は…………」



自身の湘北vs屋良城の試合を思い出す



~~~~回想~~~~

フレデリック・カマラは1人で44得点を記録した。
桜木にとっては過去に類をみない大量失点だった。

そして、
流川は、カマラとマンツーマンで対峙した時間は、
9得点しか記録できなかった。

この試合で最も強い印象を残したのは、

敗者チームの選手だった。


フレッド・インパクト―――

わずか2試合で大会を去ることとなったが、
まさしくそれは、「インパクト=衝撃」であった。


フレッドvs桜木、フレッドvs流川の勝負は、二つともフレッドに軍配が上がった


~~~~回想終了~~~~




そう、あの試合は、桜木と流川は攻守でカマラとの勝負を分担していた


にも係わらず、外国人の能力に圧倒され、個のパフォーマンスでは二人ともカマラに勝ったとは到底言えない結果だった



本日もカマラは、45得点/16リバウンド/8ブロック/ダンク5


と、驚異的なスタッツ


まさに『フレッド・インパクト』だった、、、









だが、、、













名朋・#5森重寛

46得点/18リバウンド/6アシスト/9ブロック/ダンク5



続く

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この記事へのコメント
赤木さんありがとうございます!
ゴリ『ウホッ?』
カマラも森重も45得点!

カマラも頑張ったが森重はその上をいったような感じでした^_^

湘北はこの闘いをみて更に成長するはず!
負けるな花道、流川。
少し希望ですがヤマオーかメイホー戦で少しでも良いので桑田のプレーを見たい!
あと文の途中でパスを出したのが伊達翔ではなく伊達健になってた部分が1箇所ありました。
Posted by ミッチー at 2019年03月05日 07:48
湘北VS神奈川15
残り3分
田岡『清田! 流川、桜木、赤木にボールが渡ったらダブルチームだ、木暮はある程度離しても構わん。』
清田『…わかりました。』

バッシィィ
「清田が、牧とのダブルチームで流川からボールを奪った!」
清田『よっしゃ〜藤真さん速攻』
ピッ バッシィィ
清田 藤真『⁉︎⁉︎』
桜木『中学レベルが!』
高頭 清田『なにぃ…』
田岡『なぜそこに桜木がいるんだ‼︎‼︎』
流川『よし、よこせ!』
池上『清田、流川につけ!』
桜木『フンッ』ピッ
田岡『木暮だと⁉︎』
赤木『木暮フリーだ、うて。』
ピッ
『6番が打った!』
ザシュ
「3点入った!連合チーム一気に苦しくなったぞ!」
高砂『白、神奈川タイムアウト』
赤木『良くやった木暮!』
木暮『三井、あとは任せた。』
三井『任せろ!』
田岡『そうだ、湘北の選手は誰一人として侮ってはいけなかった‥あいつも頑張ってきた男なんだ…』
Posted by ミッチー at 2019年03月05日 07:55
名朋〓屋良城戦も面白かったです(^o^)
改めて構成力に驚かされます。。
Posted by 神奈川のバスケ部 at 2019年03月05日 09:57
さてさて今後がどうなるかなー
森重くんと比較しても花道の方が
一歩目の速さは上だし中に切り込む力は高いと思うけど、純粋なセンターとしては最強かもしれんね、シロートの見解だけど

まぁでもバスケは全員のスポーツだから
みんなで頑張るっきゃないね!
Posted by こばやかわ at 2019年03月06日 06:37
ミッチーさん→ありがとうございます\(^o^)/
今回で森重もカマラ相手に成長したと思います~
桑田、、、構想内ですよ~!!!
ご指摘ありがとうございます、直ぐ訂正致しましたm(_ _)m
Posted by 赤木夏紀赤木夏紀 at 2019年03月06日 09:12
神奈川のバスケ部さん→ありがとうございます\(^o^)/そうですか、めちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます!!
Posted by 赤木夏紀赤木夏紀 at 2019年03月06日 09:13
こばやかわさん→いつもありがとうございます\(^o^)/どうなって行くんでしょうね~まだまだ長いわ(笑)?!!

花道vs森重も何年後になるのや( ̄▽ ̄;)

ですが気長にお楽しみ下さいませm(_ _)m
Posted by 赤木夏紀赤木夏紀 at 2019年03月06日 09:19
Kさんとは違う展開になりましたね。(Kさんの場合は、屋良城がインターハイ準優勝)
これからも頑張って下さい。
Posted by スラムタンク at 2019年03月09日 14:34
スラムタンクさん→初めて?のコメントありがとうございますm(._.)m
そうですね、もう完全パラレルワールドですがご了承下さいませ。
ありがとうございます、引き続き頑張ります\(^o^)/
Posted by 赤木夏紀赤木夏紀 at 2019年03月09日 17:05
パクリすぎだよ。
Kさんに許可取ってるの?
Posted by シティボーイ at 2019年03月11日 21:20
そんなこと言ったら、色んなブログがそもそもがスラムダンクを無許可でパクってる
Posted by マサト at 2019年03月12日 22:10
その通り!!シティーボーイて人アホだね、そもそもKさんも言ってしまえば(勝手に)だし(パクり)だしさ、その上でこの作品を好きな人だけ見ればいいから、こんなコメントは必要なし!!気にしないで、赤木さん、これからも楽しい作品楽しみにしています(*^ー^)ノ♪
Posted by 神奈川のバスケ部 at 2019年03月12日 23:50
アホみたいな書き込みあって滞ってません?次回作期待してます(^o^)
Posted by 神奈川のバスケ部 at 2019年03月19日 03:03
更新はまだですか?
最近Kより更新遅くなっちゃってますよー
Posted by 鯱 at 2019年03月20日 11:13
ここには書けないこと?
実は赤木氏とK氏は繋がっているということ?
だとしたら、これはKの部屋に突撃決定だな(ニヤリ)
Posted by ナシモット at 2019年03月20日 14:23
コメント文面変えてます、ご了承下さいませ。
更新頻度が遅れております。
仕事が忙しかったり、考え事が多かったりで今回も二週間空いてしまったりしております。大体月三ぐらいが平均ペースななってますのでご理解下さい。次話は七割ぐらい出来ておりますので、もう少々お待ち下さいm(_ _)m
Posted by 赤木夏紀赤木夏紀 at 2019年03月20日 16:30
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