2018年03月09日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(861話)

『Over』





湘北VS陵南は、第3クォーター、湘北の得点ラッシュにより、点差は17点までに



陵南にとっては、最早絶望的な数字



湘北にとっては、安全圏とも言える点差、この試合に勝てば、ニ連勝により二位以内が確定し、湘北史上最速のインターハイ出場が決まる



会場のほとんどは、「逆転不可能」と予想








記者・中村「相田さん、かなり難しいと思いますが、陵南は逆転するには、何を考えて最終クォーターに望みます?」


弥生「そうね、、点差を二段階に考えるべきだわ、ラスト3分ぐらいまでに一桁に縮めれれば、まだ希望が見えて来るわ」


記者・中村「なるほど、、確かに17点差は果てしなく遠いですね、他には何かありますか?」


弥生「うーん、当たり前だけど陵南は、これから一つ一つのプレイに更に集中し神経を研ぎ澄ませ、100%、いや120%以上の力で挑まなくてはいけない」


弥生「そうしなくては湘北に勝てない」(それでもかなり難しい)


記者・中村、ゴクリッ







コートメンバー、湘北は第3クォーター終了時より少し選手を入れ替えている


湘北メンバー

PG/5.桑田登紀/3年/167cm
SG/11.野茂健司/2年/177cm
SF/4.流川楓/3年/192cm
PF/8.桜木花道/3年/194cm
C/15.下柳健/1年/195cm




「これまたバランスの取れた面子だ」


「今年の湘北は相変わらず選手層が厚い」







一方の陵南は、彦一と宮野を再度交代


陵南メンバー

PG/4.相田彦一/3年/167cm
SG/7.高橋信久/2年/182cm
SF/6.外川晴樹/3年/187cm
PF/5.菅平修/3年/192cm
C/10.高松大治/2年/195cm



「陵南はこの交代しかないのか?」


「台所事情も湘北が上回っている!!!」








田岡、黙ったまま



コートメンバーは、厳しい表情


ベンチでは既に手を合わせて祈る者も


陵南はかつてないほどの崖っぷちに追い込まれている


(17点差)


(これ以上離されれば追いつけない)


(そして負ければ夏は終わる)




会場も緊張感に包まれる中









『ピッ』

陵南ボールで第4クォータースタート





弥生(彦一、まず一本よ)






湘北はマンツーマン



陵南は慎重に組み立てる



彦一も「まず一本や!!!」



パス回し、ローポストの高松にボールが渡る



ディフェンスは1年の下柳



身長は195cm同士



高松、パワーアタック!!!




下柳、腰を落とし持ち堪える



観客「おお、控えの下柳も耐えてる」



観客「あいつもパワーで負けてないぞ」




荒石「いいぞ、下柳!!!」



高松、一旦諦めパス相手を探す「チッ」




何とか彦一に返すが



また時間に追われる


「6~5~4~」


外川、流川のマークを振り切れずに強引にジャンプショット





案の定、シュートは外れる



ガンッ!!!



外川「クソッ!!!」




リバウンドは桜木



桜木「フンッ!!!」






記者・中村「ああ、貴重な一本が………」


弥生「やはり今の湘北から流れを奪うのはそう簡単なものではない」










湘北の攻撃



陵南は第3クォーター突破されたゾーンを諦め、マンツーマンに戻している



弥生「だからと言ってマンツーでも流川・桜木の"個"を抑えれていたわけじゃない」


記者・中村「逆にこの湘北の攻撃が決まって点差が開くと少し早いけど勝負は決するんじゃ………?!」


弥生「確かに!!王者・湘北に約20点のビハインド、万策尽きた陵南にとって、そこでゲームセットね」


記者・中村「そして、湘北の攻めは…………」







「エース・流川!!!」




ディフェンスはマークマンの外川




と、彦一




「ダブルチーム???」






弥生「だが、今の湘北はパス回しも速い!!無論………」


「流川君に、二人では足りない!!!」




流川、少し大回りだがドリブルで揺さぶった後、二人を抜く



弥生「やはり!!!?」




流川の前には、ヘルプの高松と菅平、後ろには外川と彦一



「四人がかり!!!?」



「流川一人に?!!スゲー扱い!!!」




流川、インサイドアウト



受け取ったのは、ワイドオープンの桑田



桑田、ミドルレンジからジャンプショット(来い!!!)



湘北ベンチ「桑田さん、来ーーーい!!!?」





シュートは









ガンッ!!!



「外れたぁぁ!!?」



「陵南助かった!!!」



湘北ベンチ「あぁぁぁ………」






しかしリバウンドは





ガシィ!!!!!





「リバウンド王・桜木」





「あーーーー、桜木がスゲー!!!!」





湘北ベンチ、盛り上がる


陵南ベンチ、ビビる



そして、桜木「これで終わりだ!!!」シュート体勢








に、入れない「くっ?」



「あっ????」観客驚く


「四人がかり?!!」


「こっちも??!」


流川へのマークがそのままスライドしていた




桜木、動きを取れない、混乱


「流川にも四人がかり、桜木にも四人がかり!!!!」


「がむしゃら?陵南は捨て身の作戦だ!!!」



「ボールのある所に群がる、素人みたいな作戦だが、、、」










桜木には効いている


桜木「あわわわわ」あたふた



桜木、無理やりその場で跳ぼうとするが、菅平に弾かれ、ボールをファンブル






ルーズボールは下柳!!!



観客「まだ湘北ボール!!!」



下柳、直ぐ様ゴール下を狙うが



また三人ほどが下柳に近づき




バシィ!!!!!!




その一人だった高松が全力で跳びスーパーブロック!!!



陵南ベンチ、盛り上がる「ナーーーーイスブロック!!!!」




そのルーズボールに、桑田と外川が飛び付くが


「うおぉぉぉぉぉ!!!!」



タッチの差で勝ったのは外川!!!



外川「取りっ!!!!」




遂に陵南ボール





そして外川は、そのまま速攻に走る!!!



高橋とリターンでボールを受けとる



「は、速い!!!!」





しかし、ディフェンスに戻ったのはこの二人!!








外川「桜木!!!流川!!!」



陵南ベンチ、恐れおののく「ひぃーーー、あの二人にゃ無理だ!!」






外川、それでも強引に突っ込む



この二人に対し第3クォーターは、仙道式ダブルクラッチという超ビッグプレーで一本決めたが



弥生「あの最強コンビに同じ手は通じない!!!!」



観客「強引だ!!!!!!!」


「無茶だ!!!!!!!」



会場全体がそう思う







外川、跳ぶ


外川「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!」




桜木も、跳ぶ


桜木「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」





流川もダブルクラッチに備えタイミングをずらしブロックの体勢に入る







くるり





やはりダブルクラッチ???!!



桜木「ワンパターンがぁぁぁぁ!!!!!?」








しかし外川の選んだプレイは







サッ








空中でボールを回した後




(パス????)



(誰に?????)












左コーナースリーポイントライン







走り込んでいたのはこの男







「キャプテン!!!!!」






桜木、叫ぶ「彦一ぃぃぃーーー?????」





桑田、必死でマークに戻るが





彦一、ボールを受け取りすぐシュートを放つ



桑田(クイックリリース???!)








会場全体が真っ白、一瞬時が止まったかの様に静寂








シュートは















この日一番の綺麗な弧を描き


















リングに吸い込まれる









ザシュ










会場全体「き、決まった……………」



続く
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