2018年11月12日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(899話)

『鹿児島~チェスト~』





8月



鹿児島県





車内アナウンス


「まもなく鹿児島中央~鹿児島中央~」



むにゃむにゃ


新幹線内、寝ていた生徒たちが起き出す





そして到着、ホームへ降りる







桑田「やっと着いたーーーーー」



石井「始発で出たのにもう昼間…………」



佐々岡「過去最長の距離だよ、これ?!!」



須形「何せ本土の最南端ですもんね!!?」



天崎「南国って感じーー!!!」



荒石「暑すぎだっちゅーの!!!」





そして何人かの生徒が


「あっ!!あれ桜島ーーーー」



指差す方、遠目に桜島



オオオオーーーー


どよめき







だが、





ぬっ!!!!!



「どれだ?サクラギジマは??!」





桜木が遮るように止まって確認、そして





桜木「ふん、この偉大なるサクラギ様の名を冠しているのに全然小さい…………」







「サ・ク・ラ・島ですよーーーー」





桜木「ぬっ??!」





桜木「角刈り………」






与田だった



「それに、ここから10キロは離れてるんですから小さく見えるのはしょうがないですよ、近くへ行けば大迫力のパノラマで観れますよ」





桜木「グヌヌヌヌ、、、こいつはいつも、、、」




そんな時




「ジャマだ」


ドガァァ!!!!


桜木の背中にキックを入れる流川


「そんなトコに突っ立ってたら進めないだろうが、どあほう」



桜木「コラア!!!ルカワーーーーー!!!二年連続で駅のホームで人の事蹴りやがったなーーーー!!!!!!」



大男たちが騒いでいる






湘北高校バスケットボール部


インターハイの開催地、鹿児島に乗り込む





看板には『ゆくさ おじゃったもした(ようこそいらっしゃいました)』の文字



「西郷どんだ!!!」


「長渕剛だ!!!」セイッ♪♪♪


「井上雄彦先生!!!」オオオオーーーー





様々な意味で聖地となるこの場所で、男たちは一週間に渡る熱き戦いを繰り広げる



桜木「勝あああーーーーーーーつ!!!!!!!!!」






『温泉ホテル原別荘』


湘北メンバーの宿泊先となるホテルである





「こんにちわ~~~」


晴子が元気よく挨拶する



安西「湘北高校です、今日からお世話になります」


晴子「よろしくお願いします」


フロントスタッフたちが笑顔で迎える

「ゆくさ、おじゃったもした~長旅でお疲れでしょう??」




そして、女性のスタッフが選手を見回す


「おお~、みんな大っきか、さすが全国大会に出るチームじゃ~」



そして、桜木を見つける


「兄ちゃんどげんしたと?その派手な髪ば?キミが一番目立っちょるからエースなのけ?」



ピク!!!


桜木、ニヤリ


「ふっふっふ、分かるかね」




しかし、直後に流川を発見


「いや、こっちけ?こっちのお兄ちゃんのほうがエースの顔やぃよ」



桜木「なっ…………!!!?」





荒石「お、この流れは」



天崎「去年もあったな?笑」


須形「客商売のプロですね?!」



一同、大きくうなずく




桜木も思い出していた


「グヌヌヌヌ、グソッまたこの流れか…………」








しかし!!!!!!!







今年は!!!!!!!











「あっ桜木君ね???」





桜木「ん?」



振り向くと







家族連れ


そして「やっぱり…………」母親が確認



そして父親が幼稚園か小学校低学年ほどの子の手を引っ張り



「こんわろ(この子)も、バスケしちょる、わい(キミ)の大ファンやけ、ほれ!!!」






そして少年は前へ出て、恥ずかしそうに一言



か細い声で、だが目は輝いている



「きばいやんせ(頑張れ)…………」













桜木、何となく伝わる











そして











桜木「少年よ、おいにまかせんか!!!!!!!!!!」(何故か鹿児島の方言で笑!!!!!)





ピースサインで応える








周り「オオオオーーーー、一応全国区ーーー!!!!!!!!!」







そんな出会いもあり






総勢60名の生徒がいくつかの部屋割りで過ごす





3年生の部屋



石井「いや~それにしても遠かった~」



佐々岡「あぁ、鹿児島までこんな大人数で…………」



桑田「何でも多大な寄付金が集まったようだよ、ありがたい事だ」



桜木「・・・・」



流川「Zzz………」







2年生のユニフォーム組の部屋



野茂「明日は開幕式と一回戦、俺たちは見学だよ」



天崎「シードだもんね、高みの見物っと」



与田「青森と和歌山の勝者がうちと…………」



荒石「和歌山は絶対的王者を倒して勝ち上がって来たらしいじゃねぇか、そーゆー勢いのあるチームには気をつけねーとな」



天崎(また勉強熱心だ………)







1年ユニフォーム組の部屋



須形「いよいよ高校になって初めての全国大会だ」



長谷川「あぁ、けど何回経験しても緊張するよ」



下柳「同じく…………」



須形「二日後の試合時間にピークを合わせれるよう調整しよう!!!」



長谷川・下柳「おう!!!
!」



かつてないエリートたちの会話だった、、、







そしてマネージャーの部屋



後輩マネージャー1「あぁ、晴子先輩~私まで緊張してきちゃった~」



晴子「大丈夫よ、ほらっ深呼吸深呼吸、スーハースーハー」



後輩マネージャー2「天崎君、活躍するかなぁ~」



晴子「こらっ、えこひいきはダメ!!!」



後輩マネージャー1、2「自分だってーーー」じぃーーーー



晴子、焦りながら「自分だってって何よーーー!?わかったの?湘北皆を平等に応援するのよ!!!」





だが、晴子続ける



キリッ

「違うわ、私たちも応援するんじゃなくて""戦う""のよ!!!!!」



後輩マネージャーも感銘「はい!!!!!」









そして、翌日


ホテルからバスで約10分


メインとなる鹿児島で一番大きい体育館へ



古代円形劇場をイメージされたノスタルジーかつ雄大な外観



3面用意されたコートで同時に、一回戦が順に行われていく





晴子の手には最新の週間バスケットボールと大会パンフレット



晴子「フフッ、桜木君!!!今回のランクは遂にAA(ダブルエー)よ!!」



桜木「当然っすよ、晴子さん!!!」







荒石「だが山王と名朋はAAA(トリプルエー)だとよ」不満げ



天崎「えーー、去年AAAなんてありました??!」こちらも



「なかった」


「何だよその分け方」


「山王だって名朋に大差で負けたじゃねーか」


グチグチグチグチグチグチ






だが












くわっ!!!!!!!


桜木「かまわん、ヤマオーとメーホーに勝って""フォー・エー""ランクだ!!!!」



「おお!!!!!!!!」




須形「まぁフォーじゃないんですけどね…………」呆れ顔



流川「どあほう…………」だが汗をかいている



荒石(キャプテン殿も知らなかったな、さては)







週間バスケットボールーーーー


神奈川県立湘北高校


3年連続3回目出場


ランクーーーAA


評価ーーー前年度、夏ベスト8、冬3位の好成績、④流川と⑧桜木の二人を中心に過去最高のチームを作ってきた。目指すは初の全国制覇だ!!






そして、全国の登録メンバーは県予選と変わらず以下となっている(身長体重は最終登録時のもの)



4  流川 楓 (3年/193cm/82kg)
5  桑田登紀 (3年/168cm/56kg)
6  石井健太郎(3年/172cm/60kg)
7  佐々岡智 (3年/175cm/63kg)
8  桜木花道 (3年/195cm/90kg)
9  天崎和彦 (2年/180cm/69kg)
10 荒石淳也 (2年/194cm/82kg)
11 野茂健司 (2年/177cm/66kg)
12 与田隆之 (2年/182cm/71kg)
13 須形拓弥 (1年/181cm/68kg)
14 長谷川滋晴(1年/185cm/75kg)
15 下柳 健  (1年/196cm/88kg)





湘北はこのメンバーで明日からのトーナメントを戦っていく



全国制覇への階段を一歩ずつ駆け昇れ、チェスト!!!!!!きばいやんせ湘北!!!!



続く