2018年10月02日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(891話)

『two of us』





湘北の速攻は、先頭を走っていた天崎にボールが渡る


だが、その天崎が放ったレイアップは、後ろから追いかけていた清田によってブロックされた


空中でさ迷うボール



それを



ドカァァァァァァァァ!!!!!!!!!!



更に追いかけてきた桜木が


そう!!!!!


リバウンドダンクを炸裂!!!!!!!



清田は一瞬何が起こったのかわからなかった









そんな時、審判の大きな笛が鳴る「ピィィィィーーーーー!!!!」


興奮ぎみ汗


審判、この試合で一番大きなアクション、そして一番大きな声





それは???!!!!!!!!













「白#4番ブロッキング!!!!!!!バスケットカウント・ワンスロー!!!!!!!!」









桜木はリングにぶら下がったまま、ある一定に興奮状態




清田はそれをひざまずいて見上げる、ハアハア





一瞬、静寂が生まれる













そして













唸り


ウォォォォォォーーー!!!!!!!!


「うわぁぁぁぁーーーー!!!!桜木がやりやがった!!!!!!」


「清田をぶっ飛ばしてのリバウンドダーーーンク!!!」


「超絶ビッグプレイーーー!!!!!」


「しかもバスカンで!!!!!」





「清田は??????」



「4ファウルだぁぁぁぁぁ!!!!!」


ワァァァァァァーーーー


ワァァァァァァーーーー










清田は茫然自失「4ファウル・・・」身体が震えている







桜木が着地し



清田を無言で見下ろす




身体が一回り大きい桜木だがいつもより更に大きく見える





清田は怒りに満ちた眼差しで桜木を睨む「赤毛猿、、、」が、、、



桜木は意に介さず



それはあまりにも強大であった






高頭はタイムアウトを取るが、清田の交代は無し


ラスト2分弱で4ファウルの清田をコートに残す事を選択





弥生「正解ね、海南はここで清田君を代えたらジ・エンド」



記者・中村「海南の心臓ですもんね、ここまで孤軍奮闘、交代したら残りのメンバーでは、もう完全に勝てる見込みが無くなる」





だが、点差は



桜木がボーナススローを決め


湘北90
海南83




「おいおい第4クォーター入るまでは10点差で海南が勝っていたんだぞ?!!」


「それが今ラスト2分で湘北7点リード!!!」


「湘北のこの勢いは何なんだ??!」


「毎試合どこかで爆発する""湘北リズム""!!!!!」に


観衆は皆、愕然としている







海南の攻撃



清田が、ようやくスクリーンを多用し、天崎のディフェンスを掻い潜る


湘北はスイッチで流川がマーク



清田、無理やりドライブ!!!


清田「ウォォォォォォーーー!!!!!」



ゴール下に突っ込む!!!



観客「無茶だ、流川を振りきれていない!!!!」


観客「血迷ったか清田????」








清田のレイアップに流川がブロックに跳ぶ



「高ぁぁぁぁぁぁい!!!!!」








だが、清田は






くるっ





「ダブルクラッチ!!!!?」





陵南・外川「上手い!!!!!」



翔陽・中村「流川をかわした?!!!!」



清田、全神経を集中させた最高のプレイ




流川「清田ーーー???」


















だが!!!!!












「このバカギツネがーーーーーー!!!!!!!」


流川「うるせー、今だ!!行けーーー!!!!!!」





流川の背後から、桜木が現れ






バシィィィィィィ!!!!!!!!!!





清田のダブルクラッチを大きくブロック!!!!!!





清田、またもや真っ白に「なっ????」


そしてそのままコートに倒れる


ザァァァーーーー





流川と桜木は、ほぼ同時に着地



そして、二人同時に速攻の先頭に


何か文句を言い合いながら走っている


テメーは

いやオメーが





清田は自陣のコートからその二人の背中を見つめるしかなかった

「流川、、、赤毛猿、、、」




ザシュ!!!!!



流川のレイアップが決まり



湘北92
海南83


残り1分25秒


9点差ーーーー





観客は


「これは決まったぁーーー!!!!?」


「今の湘北相手に逆転不可能だぁぁぁ!!!!!」


「残り時間で決定的な点差!!!!!」





海南は再度、残されていた最後のタイムアウトを取る



湘北のお祭り騒ぎは止まらない、アンセム、割れんばかりの歓声、応援団のほとんどは勝ちを確信



逆にコートメンバーは、陵南戦で奇跡の追い上げを許した事を教訓に、和やかな雰囲気の中にも集中を切らしていない


流川がマークの確認を徹底し全員を引き締め


天崎も手を叩きチームを鼓舞


荒石も顔をパンパンと叩き、気合いを入れ直している


須形は、先ほどの速攻のフィニッシュを流川に選択しアシストした事で、桜木に頭突きを喰らっている、ドカァ「はうぅぅぅ」





その桜木「オヤジ、優勝して全国だろ?!!」


安西、ニコリッ「もちろん」


最高の雰囲気でタイムアウトを過ごす











一方、海南は最悪の状態


カタストロフィー


第4クォーターまで守り抜いていた10点差が、いまや逆に9点差を許す展開に


湘北のディフェンスに屈し第4クォーター途中から、ほとんどチームが機能していない


そして、個人ファウルが4つとなり現在完膚なきまでに流川と桜木にやられているこの男





『清田信長』



放心状態ーーーー




荒削りだった昨年までとは違いこの試合、キャプテンとして、そしてエースとしてMVP級の活躍でチームを引っ張ってきた


何度も流川や桜木のプレイにも臆する事なく立ち向かった











だが遂に!!!!





完全崩壊、、、





監督や他のメンバーの声は、うわの空



それを見た観衆は


「清田、可哀想によ、、、」

「放心状態かよ、、、」


「あぁ、ここまで頑張ってきたのに、結局湘北には敵わなかったな」






記者席も


弥生「清田君、、、」


記者・中村「あれだけ頑張っていたのに残酷だ、、、」


弥生「清田君が悪いわけじゃない、彼はこの試合ほとんどの時間、MVP級の活躍をしていたわ」


記者・中村「そうですね」


弥生「同学年としてライバル視していた流川・桜木と互角、時には彼らを上回る時間もあったわ」


記者・中村「三人の実力差がそんなにあるようには見えなかった、何故最後崩壊したんすかね???」

















弥生「清田信長は二人存在しない!!!!」



記者・中村「あっ???!」







弥生「湘北には流川・桜木という、そうね10年に一人(級)の逸材が同学年で同じチームにたまたまいた、これはスポーツ界では奇跡的な事なのね、、、海南にも清田君という彼らに勝るとも劣らない才能は存在した、だけど皮肉な事にそれは一つしか持ちあわせていなかった、桜木君を抑えれば流川君が、流川君を抜いても桜木君が待っている、、、一人と二人、、、」


「清田君は最期にその絶大な差に心身ともに力尽きた」









その清田は相変わらずベンチで廃人と化している



そして、それらのネガティブな発言も独り言で呟いてしまう


「流川、、、赤毛猿、、、」


「何で二人なんだよ、、、」


「何で俺は一人でやってんだよ、、、」






更には、こんな事も想う


(牧さん、相変わらずあなたの様にはなれませんでした、、、)



(神さん、すみません、リベンジ出来なかったっす)



諦めムード、完全に悲観的に



清田、そして海南は終わった

























そんな時




「ャプテン、キャプテン、清田キャプテン!!!」


フェードイン




清田を呼び掛ける人物















それは、海南の2年生エース・一ノ瀬であった


清田「????」





そして、こう声掛ける


「キャプテン、諦めたらダメですよ、まだ勝てる!!どんどん俺に回して下さい!!!」



清田、反応「一ノ瀬、、、」




そして、また色々な事がフラッシュバックされてきた



それは、一年時冬の選抜全国決勝・山王戦


牧らの引退試合であるこの試合


終盤の大事な所で痛恨のミスを犯してしまった事


直後のタイムアウト時に、牧や神が慰め声を掛けてくれた事


牧の高校ラストプレイが自身へのパスであり、それをしっかり決めた事


敗けて顔をくしゃくしゃにして泣いた事






そして二年時選抜神奈川予選・湘北戦


海南キャプテン・神、、、彼のために全力でプレイした事


同学年の流川・桜木の双璧に何度もトライし反撃の布石を作った事


己の実力の無さが原因で、神を全国に連れていけなかったとの自責の念







湘北戦、陵南戦、、、


全国大会


ルーキー・センセーション


そしてこの試合



海南バスケ部として築いた様々な想い出が、走馬灯のように流れる











沈黙の後









清田、フッと笑い

(あの時、牧さんや神さんは俺の事どう見てたのかな………???)


(一ノ瀬、、、こいつら後輩は俺の事をどう見ていたのかな………???)







(そして俺はこいつらの事をどう見ていたんだ???ちゃんと信頼していたのか???)


(結局自分一人で流川と桜木と戦おうとしていた…………)




「キャプテン!!!」

「清田さん!!!」

「まだ行ける!!!!」



徐々に全員の顔と声を認識出来るようになる


安倍「こっからは俺が何があっても流川を止める!!」


嶋「俺にも回して下さい、スリー三本決めたら同点っすよ!!!」


副キャプテン・里崎「清田、今こそ海南の実力を見せる時だぞ!!!」


(まだ諦めてない????)



「キャプテン!!!」


「キャプテン!!!」


「キャプテン!!!」


部員は熱い眼差しを清田に送る



(そして、こいつらがこんなに想ってくれてるのに、、、)



(俺はキャプテン失格だな…………)猛省








そして、くわっと目を見開き(キャプテンの俺が仲間と勝利を信じれなくてどうすんだよ!!!!!!)



『常勝・海南』の横断幕を見つめ





吠える「うおぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!!!」



清田「おらっ!!!!行くぞ、オメーら!!!最後まで諦めるんじゃねぇ、海南の底力を見せてやる!!!!!」




海南メンバー「キャプテン!!!!!」生き返る



高頭も今までで一番熱く、選手たちにラストの作戦を告げる







湘北ベンチも横目で反応


流川「清田、、、」


桜木「超(スーパー)野猿だ、、、」(今までと何かが違う)














試合再開



海南は残り時間、一ノ瀬、嶋が起死回生のスリーポイントを決め必死に追い上げ


清田は最後まで走り続ける




海南はフリースローゲームに持ち込む





だが




湘北は、その間のフリースロー4本を全て沈める










そして、


「3~」




「2~」




「1~」









『ビッビィィィーーーーーーーーー!!!!』




『試合終了ーーーーー!!!!!!!』





湘北96
海南89



湘北史上初となる!!!
インターハイ・神奈川予選優勝、夏の王者となる



続く