2018年04月18日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(867話)

『OB』





「おおー、4ファウルの桜木を戻した!!!」



「残り2分、湘北はベストメンバーでラストスパートかける気だ!!!」



晴子(桜木君、、、頑張って)




桜木、自分に言い聞かす(天才だから大丈夫、天才だから退場しない)






次は、陵南ベンチに注目



「あれ、外川だ!!!」



「本当だ、怪我の外川が帰って来た!!!」



「意外に早かったな?!!」






外川はトボトボと監督の横に歩いてくる




膝にはガチガチにテーピングが巻かれている




彦一(大丈夫なんか………?)





田岡と対峙




外川、「監督、ごうだい、お願いじ、まず、、」顔が引きつっている




全員「????」



彦一(あいつの事や、やせ我慢や)



田岡、付き添ったマネージャーを見る



陵南マネージャー、首を振り「ダ、ダメです………ドクターストップが………」




しかし外川、グイッと前へ出る







湘北、会場全体も陵南ベンチに注目


ざわざわざわざわ



「出るのか………??!」



「あんだけテーピングガチガチで………」













田岡「ダメだ、、、」





「膝はどうする?今これ以上プレイして永遠に治らんかったらどうする!!?」










外川、考える




そして


「監督、この膝も全部ひっくるめて俺なんだ………」





田岡、ハッと驚く










続ける



「俺の二年間は今この時にある」



走馬灯の様にリハビリの二年間が思い出される






外川「流川と桜木と戦いたい」





田岡、一旦黙りこむが









一言



田岡「ダメならすぐ戻す」




外川、コクリッ


「勝ってきます!!!」


『ビーーーーーー、メンバーチェンジ、白6番(外川)in、5番(菅平)out』



どよめき


「おおおおーーー、代えてきた!!!」


「インサイドの菅平を下げたか」





菅平、ハアハアハアハア



田岡(菅平も限界か、屈強なインサイドプレーヤーたち相手に良く頑張った)



しかし菅平、直ぐに「押せ押せ・陵南!!!行け行け・陵南!!!」声をからしながら音頭を取る



田岡、ニコリッ「よしっ、菅平、集中力を切らすなよ!!!」



菅平「はい!!!」









そしてこの二人


外川「おう、桜木戻ってきたぜ」




桜木「おお、勝負だ」



桜木と外川が拳で手を合わす、コンッ、コンッ





その様子を見て、晴子と桜木軍団・野間は涙が溢れる「ひ、ひぐっ、えくっ、、、」

「いいぞーお前らー、頑張れ!!!!」











観客「ラスト2分、ガチンコ勝負だ!!!!」



観客「8点差、陵南追い付けるのか??」


観客「いや、王者・湘北なら逃げきれる」


観客「最後までやり合えーーーー」


湘ー北、湘ー北!!!


陵ー南、陵ー南!!!


応援も半々ぐらいになる









陵南、エンドラインからリスタート


ショットクロックは先ほどの続き、残り9秒



マッチアップは

宮野(174cm)×須形(180cm)
相田(167cm)×天崎(180cm)
高橋(182cm)×流川(192cm)
外川(187cm)×桜木(194cm)
高松(195cm)×荒石(193cm)



「陵南は5番以外ミスマッチだ!!」


「怪我の外川が4番、桜木とマッチアップ、まさに背水の陣だな」


「いや、桜木も4ファウルだ、大胆なプレイは出来ん!!!」





外川・桜木「関係ない!!!」(全力でこいつと勝負する!!)





スローインは彦一(9秒か)






誰で行く???




一番遠くの外川がスリーポイントラインで受けとる



だが、サッ



すぐ宮野にパス




外川は瞬間高松のスクリーンを使い、ゴール下に猛ダッシュ!!!


湘北「えっ???」


ズキン、ズキン


外川(グッ)


外川「うおおおおおおーーーーーー!!!!!」



湘北メンバー全員がその速さに驚く


「何を????」




そこへ、宮野はアリウープパスを放っていた



湘北メンバー「そんなバカなーーーー」







ガシッ




陵南ベンチ「通ったぁ!!!!」





外川、そのボールを空中で受け取りそのままレイアップシュート




「ここへ来て超大技だーーーーー?!!!」





田岡「よーーーーーし!!!!!」



陵南ベンチ「行けーーーーー!!!!!」




陵南は全員が祈る


















が、バコッ!!!!!!!!









「勝ぁぁぁぁぁぁぁぁつ!!!」








桜木ーーーーーーー



ブロック






陵南「あぁぁぁーーー」




田岡「何故、それに追いつくーーーーー???!!!」










ルーズボールは?????










ブロックされた外川!!!!



陵南、沸く「よーーーーーし!!!!!」






「2ーーーー」



「1ーーーー」




サッ!!!!



何とか外川が再びシュートを放つ




『ビーーーーーーー』24秒ショットクロックのブザー










シュートは????







ガンッ



「落ちたーーーーーー」



「そう上手くはいかーーーーん」



陵南「あぁぁぁ」再度落胆の表情



外川・彦一・宮野「くそっ!!!!!」





リバウンドは、荒石ががっちりキャッチ






湘北ベンチ、騒ぐ「ナーイスリバウンド!!!」


「よしよしよし、抑えた」





ベンチから桑田「オッケー、ここからは時間をなるべく使って攻めよう!!!」





須形「オッケーです、一本、一本だ!!!」




残り時間1分42秒



湘北ボール


「決めれば10点差、奇跡でも起こらない限り、ほぼ湘北の勝利は確定だ!!」



陵南はミスマッチなどを考慮しそのままゾーンを敷く





観客「どこで攻める???」


大注目



須形「ゾーンか??それでも、、、」




シュッ



須形、パスを送る





PGの須形が選択した攻撃は







須形「ここだーーーー!!!」




ローポストの桜木!!!!





背中には外川!!!




外川「来い!!桜木!!!」



桜木「勝負だ!!!トガワ!!!」



桜木、ドリブルで、パワーアタック!!!


外川、腰を落として受ける





が、





くるり




高速のスピンムーブで外川を交わす



外川「????」



桜木「桜木スペシャルーーーー●●号!!!!!」




そして、ゴール下、バスッ!!!




ゴールが決まる!!!




湘北ベンチ、爆発!!!!



全員立ち上がり万歳!!!



ワァァァァァァーーー



「決まった!!!!!」



「桜木さーーーーん!!!!」



桜木、吠える「うおおおおおおーーーー!!!!!」



湘北80
陵南70





ハアハアハアハア


外川、呆然と立ち尽くす「桜木…………」




明らかな差、それは不慣れな4番に入り満身創痍の外川、そして4ファウルながらこのポジションで無敵を誇る桜木、湘北の選択はセオリー通りだった





「それを選んだ須形もナイスだ」



「これでまた10点差!!!」


「オフェンスでもディフェンスでも桜木が外川を破ったぞ!!!」



「陵南、万事休す!!!!」




残り時間1分28秒





陵南、再びタイムアウト


『ビーーーーーー!!!!』



先程までは勝負を諦めなかったメンバーも、遂に、、、


宮野(ここまでか)


高橋「くそがっ」


高松は涙を流してしまう



田岡は目を瞑り



彦一も天を仰ぐ




前向きだったメンバー全員が、心身ともに限界を迎えていた


ハアハアハアハア



うなだれる



彦一、ハアハアハアハア


攻守ともに桜木に破れた外川も頭が真っ白「・・・・」


陵南の"夏は終わった"かの様に思えた



















そんな時、











「彦一!!!!! 晴樹!!!!!」




観客席から一つの声



陵南だけでなく湘北メンバーもその声に振り返る















そこには



この男






桜木「センドー!!!!!」




流川「仙道…………」






陵南OBにして、現在は社会人リーグでプレイしている天才・仙道(ツンツン頭)



観客「おいおい、あれはイサキ自動車の仙道じゃねぇか?」


「社会人リーグで新人王間違いなしの活躍をしている仙道??」


「えっ?マジかよ?サイン貰おうぜ!!!」



ざわざわざわざわ





彦一、ポカンと「せ、仙道さん、、、」



外川、目を疑い「仙道さん?!」








そして




仙道、手の平を下に、両手を静かに上下させるジェスチャー
「落ち着こう、まだ追いつける…………」








それを見た彦一と外川、そして全ての陵南メンバーの顔が自然と晴れやかな表情に変わる



それは父のように強く、母のように温かく


不思議なオーラ



「仙道さん…………」



彦一「よーし、まだ行けるで!!!!!!」



陵南「おお!!!!」



仙道、ニコッ



続く