2018年04月11日

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(866話)

『絶望』





「湘北が一本返した!!!」


「さすが湘北、そう簡単には追いつかせない!!!」



「そして………!!?」









湘北ベンチ前では、桜木が立ってストレッチをしている


フンッ、フンッ、ポキッ、ポキッ




「4ファウルの桜木を出すのか??!」


田岡・彦一、汗(出るのか?)



ザワつき始める




桜木、緊迫した面持ち(あと30秒…………)







陵南の三連続ホーンズ!!!



宮野、今度は動きが止まる「くっ!!」(くそっ、やっぱり対応してきたか?!)



パスに転じるが、高橋の動きにも与田が反応



高橋「ちぃ!!!」



カットしてきた彦一に渡るが、バシィ!!!!



天崎が、振り向き様の彦一のシュートを思いっきりブロック



弥生「た、た、た、高ーーーーーい!!!?」





ボールが高くハネる



それを荒石が空中でいち早くキャッチ!!!


弥生「こちらも高い!!!」(桜木君に次ぐリバウンド王)



を、


そのまま身体のバネを使って前方の誰もいないスペースにボールを放る


ブワッ



観客「ん???」


「ダイレクト???」


「誰もいないのに????」







いや、







流川が以心伝心、これに追いついていた




「ワンマン速攻!!!?」



陵南は誰も追いつけず





流川は、楽々ボースハンドでダンク!!!!




ガコォォォォ!!!!!!




湘北78
陵南70



ワァァァァァーーーー


「湘北がまた離した!!!」



「しかもエース・流川のダンク!!!!!」



「いや、その前の荒石の"効率"のいい動き!!!!」


「いや、天崎のブロックも凄かった!!!」



「三度目にしてホーンズを攻略した!!!」




天崎・荒石・流川が三人でハイタッチ


荒石「おらっ、キャプテン殿ーーー!!どうだーーー?」


流川「まあまあ」



天崎「全国行きましょう!!!」



流川「当たり前」



パチンッ!!!




それを見た湘北応援団も蘇る!!!!


「流川さーーーん!!!!」


「天崎ーー!!!荒石ーー!!!!」




安西、ニコリッ



桑田、ボソッ「凄い………全て先生の指示通りになった………」






弥生「そうか、天崎・荒石君のディフェンスは去年で実証済み、与田君も守備の出来る選手、、、今年の湘北は守備も強いチームだったのね」



記者・中村「ホーンズにも馴れてきたんだ、そして、、、」チラッ




桜木交代をオフィシャルに要求(予約)



弥生「流川君のダンク後、おあつらえ向きのタイミングで桜木君の再投入ね」




記者・中村「まさに足りなかったラストピース………」




桜木、深呼吸(あと10秒)







陵南はホーンズを止め、普段のセットに



しかし、パターンが尽きる



天崎・荒石・与田(これさっきもあったよな?!!)



陵南の動きが止まる


「クソッ!!!」


「湘北のディフェンス力!!!」






やむを得ず宮野が強引に突っ込む



「うおおおおお!!!!」



(ブチ抜いてやる!!)






マークマンの須形は、わざと流川サイドへ誘導








宮野「勝負だ、流川ーーー!!!!!」














バシィィィィ!!!!!!








宮野、ヘルプの流川にボールごと弾きとばされる








宮野(高くて速くて…………)















宮野「強えぇ…………」




宮野、雪崩れこむ!!!!



ドカァァァァーーーー


ゴロゴロ


バタッ





審判「ア、アウト・オブ・バウンズ!!!白(陵南)ボール………」








湘北ベンチ「ワァァァァァーーーナイスブロック!!!!」






そして会場は


ざわざわざわざわ



「お、おい大丈夫か?」



「結構激しくぶっ飛んだぞ」



「しかも、ファウル無し」










宮野、コートにうつ伏せに倒れながら、数秒が経つ










そのまま周りを見渡す




一番近い流川を見上げる



宮野(流川楓…………)







桜木が交代しコートに戻ってくる



宮野(桜木花道…………)









湘北の二大巨頭(塔)が雲を突き抜けている



(マジかよ)

















真っ白




















(絶望?)




















いや














これは




















(希望って言うんだ!!!)












宮野、起き上がり叫ぶ「うおおおおおおお」





周りは、一瞬キョトンとした表情だが









陵南メンバーが駆け寄る


彦一「宮野!!!!大丈夫かーーーー???」



宮野「ああ」



高橋「おい、今のは諦めてねーって事だな!おい!!?」





宮野「高橋、誰に言ってんだよ、、、」






宮野「勝って全国だ」









田岡「絶望があれば、後は這い上がれるという"希望"しかない、打ちのめされた時、人は真価を問われる、陵南には諦めずチャレンジをし続ける選手しかいない」


「才能や経歴に隠れて見えないが一番大切なーーーー」







「"心の資質"をうちの選手たちは持っている」





陵南もまた蘇る







そして、コート入り口に、この男が立っていた





彦一「外川ーーーーー!!!!!」


外川、ニヤリッ




残り時間ジャスト2分


湘北78
陵南70


8点差



続く